レモンサワーを筆頭に、サワーの人気が再燃している昨今。レモンや生グレープフルーツなどを搾るサワーは、おなじみです。フルーツを搾るサワーは爽やかでおいしいですが、定番の梅干しサワーのように、マッシュ(つぶす)スタイルで飲むサワーのバリエーションがもう少しあってもいい。そこで今回考案したのは、サワーとしてはちょっと珍しいトマトと万願寺唐辛子を氷結熟成させた、新感覚のサワーです。

トマト、万願寺唐辛子を冷凍庫に一晩置き、凍結させます。ソルティードッグのようにグラスの縁に塩を付け、焼酎、炭酸水を注いだら、あとは凍ったトマト、万願寺唐辛子をそれぞれ入れて完成。

熟々のためマドラーで簡単につぶれる

凍ったトマト、万願寺唐辛子は熟々としていて、マドラーで簡単につぶせる上、熟成感が加わって風味が増します。マドラーでつぶすと、サワーにエキスがしっかり染みるのもいい。グラスに付いた塩の塩味が、味をキリッと引き締めます。

見た目のインパクトも◎

定番の生フルーツサワーのように甘過ぎず、トマトの爽やかさ、万願寺唐辛子のちょっとビターな風味が酒飲みにはハマる、オトナのおいしさです。(飲食店プロデューサー 青島邦彰)

冷凍庫に一晩入れると完熟状態になる

◇日食外食レストラン新聞の2019年12月2日号の記事を転載しました。