ジャムを使った初夏のティーメニューなどを紹介、音楽と紅茶を楽しむ会
日本紅茶協会が主催し、日本ジャム工業組合が協賛した「世田谷発・音楽と紅茶を楽しむ会」が6月20日、東京・世田谷の松本記念音楽迎賓館で開催された。午前・午後の2回に分けて行われ、各会30人計60人が参加した。
ジャムの歴史や種類などについては、アヲハタ海外本部海外事業推進室の令新虎倫(レニー・コリン)氏が解説し、日本紅茶協会認定シニアティーインストラクターの高橋玲子氏は、英国における初夏の紅茶の楽しみ方などを紹介した。参加者は、紅茶とジャムの歴史や紅茶とジャムを組み合わせた新たな魅力、さらにはチェンバロの演奏など、欧州で開花した紅茶とジャムの文化を堪能した。
令新氏は、日本ジャム工業組合が制定した4月20日の「ジャムの日」を、明治天皇に献上したことから、と説明。ジャムには高糖度、中糖度、低糖度があり、それぞれ砂糖の含有量で区別され、砂糖を使用せずに果物と果汁で仕上げる商品はジャムとは呼ばないことなどを解説した。
さらに、ジャムの試食を行い、日本の食パンには低糖度のジャムが、ハード系ブレッドには高糖度のジャムが合うことやジャム同士を組み合わせたり、さまざまな食材と合わせるなど「想像力を働かせてジャムを楽しんで」とアドバイスした。
日本紅茶協会認定シニアティーインストラクターの高橋玲子氏は、「初夏を楽しむティータイム」をテーマに、自然を愛する英国人が、屋外で楽しむ、ガーデンティーパーティーやピクニックティーなどカジュアルな紅茶の楽しみ方について解説した。
同ティーインストラクターの奥野紫穂氏は、おいしい紅茶の入れ方、さらにジャムを使ったティーメニューとして、白桃ジャム、いちじくジャム、グレープフルーツジャムなどと紅茶を合わせた作り方を実演した。
チェンバロミニコンサートでは、チェンバロ奏者として活躍している石川陽子さんが欧州文化の神髄ともいうべき楽曲を演奏した。参加者には、ジャムと紅茶の詰め合わせと学校給食用のジャムがプレゼントされた。
◇日本食糧新聞の2017年6月28日号の記事を転載しました。
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