秋田県秋田市在住のたべぷろ編集部員・山下雄二です。秋田県民が好むご飯のお供と言えば、ぼだっこと筋子です。筋子は聞いたことがあるけれど「ぼだっこ」ってなんだ?と思われるかもしれませんね。
6月18日はおにぎりの日です。これは石川県鹿西町(ろくせいまち)の「ろく」と米の日である毎月18日を合わせたものです。石川県鹿西町、今は中能登町になっていますが、この地では日本最古である「おにぎりの化石」が発見されています。おにぎりが化石になること自体、驚きですね!

「ぼだっこ」は塩っ辛く漬け込んだ鮭

「筋子」というのは、鮭の未成熟卵です。全国的には鮭の成熟卵であるイクラが食べられていますが、鮭がよく獲れる北日本から東日本では、まだ卵膜や筋のついた筋子も食べられています。筋子はかなり塩辛い味付けで、いくらに比べてうまみ、風味ともに強いため好みが分かれます。イクラのようなみずみずしさはありません。西日本の人では見たこともない場合もありますね。

そして「ぼだっこ」は、塩っ辛く漬け込んだ鮭のことです。通常の塩鮭程度のものも選べますが、本場のぼだっこは一切れでご飯1杯食べられます。あまりに塩気が強いためか、焼くと表面が白くなってきます。水分が外に出ているため実が固く、脂身も強く感じられます。こちらは秋田の外ではまず食べることがないでしょう。

なんとローソンでは「ぼだっこおにぎり」も買える

ぼだっこと筋子はもちろん、おにぎりの具にも使われます。筋子は、東北地方では全体的に食べられているようですが知らない人にとっては敬遠されることもあるようです。

さて、筋子おにぎりは全国的に売られていますがぼだっこおにぎりが売られているところなんて秋田にもあるのでしょうか?あるんです。実は、秋田のローソンには、ぼだっこおにぎりが売られているのです。

そこで、近くのローソンへ行ってみました。まず、見つけたのが筋子のおにぎり。ローソンでは「大きなおにぎり」のラインナップで売られているようですね。ちなみにほかのコンビニでは普通のサイズで売られています。

次に…見つけました!ぼだっこおにぎりです。秋田にいらした方のために「塩辛い紅鮭」という説明がされています。

そう、我々秋田県民にとっても「ぼだっこ=紅鮭」ではありません。その証拠がこちらです!ぼだっこおにぎりとは別に紅鮭のおにぎりが売られています。

比べてみた!ぼだっこと紅鮭のおにぎり

ぼだっこと紅鮭が別物であることは、もうお分かりいただけたと思います。でも、具体的に何がどう違うのかはまだイメージできないかもしれません。そんな人のためにぼだっこおにぎりと紅鮭おにぎりを比較してみました。

おにぎりの包装をはがしていきます。ちょっと失敗すると海苔が切れたりおにぎりが壊れたりするため、意外と集中力が必要でした。この、二つのおにぎりを割ってみると…

このように、微妙な色の違いがあります。(左が紅鮭、右がぼだっこ)

また、若干ですがぼだっこの方が紅鮭に比べてツヤがあります。見た感じですが、紅鮭おにぎりは鮭フレークを入れている感じで、ぼだっこは鮭の切り身をほぐしているようです。いずれにせよ、いくらと筋子のような明らかな違いはありませんね。

実際に食べてみました。

紅鮭おにぎりは、みなさんご存知の通り鮭の風味が広がりほどよい塩味が効いています。脂っこさも控えめです。

次に、ぼだっこおにぎりを食べてみると…食べた瞬間、なかなかの塩辛さを感じます。そして紅鮭以上のとろみを感じます。鮭の風味も強く、長く口の中に残ります。

ふたつを食べ比べてみた結果、確かに別物であることが分かりました。

確かにぼだっこの特徴は感じられますが、秋田で食べられているぼだっこに比べれば味がマイルドに感じられます。秋田にいらした際は、ぜひこのぼだっこおにぎりを買ってみてください。そしてもっと濃いぼだっこを食べたいときは、市場などに売っている「激からぼだっこ」にトライしてみましょう。私は、激辛ぼだっこを一切れ乗せたご飯が大好きです。