パスタというと、ミートソースとナポリタンスパゲッティが定番だった昭和。その後、「パスタ」の呼称が定着し、本格イタリアンタイプから和風、創作系など、多彩で味レベルの高いパスタがすっかり一般化した平成。そして、令和の現在、中食パスタに新たな異変が起きつつある。中食の食事系パスタというと、これまではスパゲティタイプのロングパスタ一辺倒だったが、ショートパスタに着目し、メニュー化する店が増えているのだ。そこで、東京都心で人気のショートパスタ商品事情を探った。

ペンネ5選

円筒形ショートパスタの両端を斜めにカットした、日本でもポピュラーなタイプ。表面に筋があるものは「ペンネ・リガーテ」。筒の中にもソースが入り、味が染み込みやすい。

PECK「ゴルゴンゾーラとリコッタ風味パスタサラダ」

ゴルゴンゾーラとリコッタの2種のチーズを絡めた味付けで、食事としても◎。トッピングのリンゴとクルミの甘さと食感が口に当たるとうれしく、シャレた味の演出に一役買っている。※店舗によって容器が異なる場合がございます。

465円(税込み)/100g
内容量/219g
万人ウケ ←←→→★ ツウ好み
お得感★★★☆☆
ワインのツマミ度★★★★★

イオンフードスタイル「ローストビーフのバジル風味」

ペンネにマッシュポテト、ローストビーフ、キャロットラペが添えられた、「前菜3種」にもなる優秀惣菜。多彩な味が楽しめ、ショートパスタのポテンシャルの高さを感じさせる。

398円(税抜き)
内容量/175g
万人ウケ ←←→★→ ツウ好み
お得感★★★★★
ワインのツマミ度★★★★★

西洋銀座「チーズたっぷりゴルゴンゾーラのペンネ」

ホワイトソースとゴルゴンゾーラで絡めたペンネの上に、ゴルゴンゾーラをドカンとのせたオトナの味。チーズとペンネを少しずつつまみながら、ワインを飲みたくなる一品。

810円(税込み)
内容量/270g
万人ウケ ←←→→★ ツウ好み
お得感★★★★☆
ワインのツマミ度★★★★★

ANTONIO’S DELI「ボルチーニトマトクリームソース」

ボルチーニの香りがごちそうっぽく、具材による“味変”がなくても最後まで飽きずに食べ進めさせる魅力がある。ワインと合わせると、「無限食べ飲みループ」にハマりそう。

918円(税込み)
内容量/237g
万人ウケ ←←→★→ ツウ好み
お得感★★☆☆☆
ワインのツマミ度★★★★☆

成城石井「徳用ナスとアスパラのペンネアラビアータ」

ペンネは具材が少なめのシンプルな商品が多いが、同品は“野菜を食べている感”あり。ニンニクを強めに利かせたトマトソースは王道の味わいで、ペンネに絶妙に合う。

539円(税込み)
内容量/319g
万人ウケ ←★←→→ ツウ好み
お得感★★★★☆
ワインのツマミ度★★☆☆☆

ファルファーレ2選

蝶の形をしたショートパスタ。ペンネなどと比較すると薄めのタイプが多く、幅10~40mm前後まで大きさはさまざま。小さいタイプは、スープの具としても使用される。

紀ノ国屋INTERNATIONAL「海老とブロッコリーのトマトクリームパスタ」

かわいらしい形状のファルファーレは、フォークで口に運びやすく、スマホ片手のランチでもすいすい食べられる。ゴロゴロ野菜とコクのあるトマトソースで華があり、気分がアガる。

597円(税込み)
内容量/277g
万人ウケ ←←★→→ ツウ好み
お得感★★★★☆
ワインのツマミ度★★★☆☆

ANTONIO’S DELI「ファルファッレ エビのクリームソース」

ぜいたくなエビクリームソースはうま味が強い分、スパゲティでは飽きがくる例が多いが、少しずつつまむショートパスタなら最後までおいしく、ショートパスタの強みを実感!

864円(税込み)
内容量/258g
万人ウケ ←←→★→ ツウ好み
お得感★★☆☆☆
ワインのツマミ度★★★★☆

2種類MIX

ヤオコー「ファルファッレとペンネのアラビアータ」

ありそうでなかった2種のパスタ混合! 2種パスタの異なる口当りが楽しく、味わいに変化をつけてくれる。エビの他にもコロコロ具材を増やすと、見た目にいっそうユニークな一品になりそう。

298円(税抜き)
内容量/222g
万人ウケ ←★←→→ ツウ好み
お得感★★★★★
ワインのツマミ度★★★★☆

リガトーニ

表面に筋の入った、太めの円筒状ショートパスタ。表面に筋があるため、ソースの絡みがよい。中に詰め物をして調理することもある。

成城石井「3種きのこと自家製ベーコンの白トリュフ風味リガトーニ」

きのこと白トリュフの香りを組み合わせたホワイトソースが絶妙で、テイクアウト惣菜を超える特別感あり。口に入れると、リガトーニの穴からソースが染み出てくるのがたまらない。リガトーニの本領を発揮する一品。

647円(税込み)
内容量/347g
万人ウケ ←←→★→ ツウ好み
お得感★★★★★
ワインのツマミ度★★★★☆

フィジリ2選

らせん状にねじれた形状のパスタ。サラダに調理されることが多いが、そのユニークな形状から、食事系パスタで使ってもシャレた一皿に仕上がる。

DEAN&DELUCA「粗挽きソーセージのボロネーゼフジッリ」

肉たっぷりソースの味で勝負! のシンプルな設計でフィジリのユニークな食感がしっかりと味わえる。ボロネーゼスパゲティでよくある「ソースが洋服に飛んだ!」の失態もフィジリなら心配なし。

778円(税込み)
内容量/351g
万人ウケ ★←←→→ ツウ好み
お得感★★★☆☆
ワインのツマミ度★★★☆☆

成城石井「鶏肉とデミグラスソースと揚げ野菜のフィジリ」

デミグラスソースチキンや各種ゴロゴロ野菜、マッシュポテトと、異なる料理を組み合わせた「前菜盛り合わせ」風が楽しい。ワインのツマミとしては、この一品ですべて事足りる。

647円(税込み)
内容量/363g
万人ウケ ←★←→→ ツウ好み
お得感★★★★★
ワインのツマミ度★★★★★

食事にもツマミにもなるのが素晴らしい!

ランチでパスタが人気なのは、“ワンプレートの一食完結型”という手軽さによるところが大きいだろう。そして、オフィスでPCをにらみながらサッと食べるのなら、スパゲティよりもショートパスタの方が食べやすく優秀だ。

「複数人でシェアするツマミ」にもなり得るのも、ショートパスタの大きな魅力。令和時代のテイクアウトパスタは、ショートパスタの存在感がますます大きくなる、と外食レストラン新聞編集部は予測する。

※内容量は購入商品を外食レストラン新聞編集部で実測した数字(容器込み)です。本記事に記載されている商品は取材購入時の情報です。現在の販売状況は定かではありません。

◇外食レストラン新聞の2019年6月3日号の記事を転載しました。