埼玉県在住のコーヒーコーディネーター、碓氷あげはです。暑くなってくると、コーヒーも冷たくして飲みたくなりますよね。アイスコーヒーと言えば、氷を入れたグラスに濃いめのホットコーヒーを注いで作っている人が多いのでは?
もちろん、それもアイスコーヒーの作り方としては間違っていませんが、これ以外にもアイスコーヒーには種類があるんです。しかも淹れる方法で味がかなり変わってきます。これはもう飲むしかない!というわけで、今回はアイスコーヒーについて詳しく説明していきましょう。

アイスコーヒーは全部で3種類!

一般的に流通しているのは、ほとんどが上で触れたドリップコーヒーを氷で冷やして作った急冷式アイスコーヒーです。急速に冷やすので味にキレが生まれ、香りも豊かになります。これが1つめ。

2つめは、水出しコーヒー(別名コールドブリュー)です。コーヒーをパックに詰めて水で抽出する方法になります。香りは控えめですが、すっきりとした飲み口で舌に絡んでくるような味わいを感じられるはずです。


3つめは、エスプレッソを水で割ったコーヒーでアイスアメリカーノと呼ばれています。エスプレッソをダブルで淹れたあと、氷の入ったグラスにエスプレッソ、冷水の順番で注いだアイスコーヒーです。クレマのコク、濃厚な風味が楽しめ、ミルクや砂糖を負けない味わいを持っています。

好みのアイスコーヒーはどんな味?

アイスコーヒーに種類があることはわかりましたが、実際どれくらい味に変化が出るのか飲んでみないとわかりにくいですよね。苦味が強いほうが良かったり、酸味が強いほうが良かったり、人によって好みは違うものです。

目の覚めるようなしっかりとした苦味を感じられるアイスコーヒーは、深煎りの豆を急冷式で淹れるといいでしょう。逆に、まろやかで苦味の少ないものが良ければ、中深煎りにして水出しで淹れます。奥行きがあるコクを味わいたいなら深煎りにしてアイスアメリカーノでぜひ。

もちろん、使う豆の種類や挽き方によっても変わってくるので一概には言えません。いろいろ試して好みの味を見つけてみましょう。

毎回作るのは面倒…作り置きはできる?

暑い時期は、濃いめのドリップコーヒーを作って氷で冷やして…という作業を繰り返すのはなかなかに面倒です。もし1日に何杯も飲むのなら、作り置きしてしまいましょう。ただし、急冷式は湯で抽出するため酸化しやすいですし、氷を入れる都合があるので容器も大きくなくてはいけません。

そのため、作り置きするなら水出しコーヒーをおすすめします。冷蔵庫保存で2、3日まで飲むことができますが、24時間以内に飲み切ったほうが断然おいしいです。急冷式で淹れる場合も、酸化が進みやすいので早めに飲み切ってくださいね。

アイスコーヒーで暑い季節を乗り切ろう!

3種類のアイスコーヒーを紹介しましたが、家庭で楽しみやすいのは急冷式と水出しのアイスコーヒーでしょうか。エスプレッソマシンがないからアイスアメリカーノが飲めないという人は、スターバックスなどのコーヒーショップ(スターバックスではカフェアメリカーノ)で飲むこともできますので行ってみてください。

アイスコーヒーは、ホットコーヒーとはまた違った風味があり、アイスクリームを乗せてフロートとして楽しんでもおいしい飲み物です。濃いめに淹れて作り置きしておいて、即席カフェオレなどもおすすめ!

もし飲んだことのないアイスコーヒーがありましたら、一度は試してみましょう。きっと新しい発見があるはずですよ。