肩甲骨を動かすのがいいことは知っているけれど、そんな簡単に動くものではないし、“ 背中で握手”なんてとてもとても……。そんな方もご安心を。人気整体師の吉田佳代さんが、毎日3分、わずか3週間でできるようになるストレッチの本を出版。背中が軽くなると身体の不調も改善するそうです。吉田さん、背中をやわらかくする方法、教えてください!

背中のかたさは、身体の不調につながります

29歳の時に整体サロンを開業して、14年ほどになります。これまで6万人以上の施術をしてきて、私なりに背中ストレッチや整体を開発し、おかげさまで、「肩や首のこりがラクになった」「ぐっすり眠れるように」「痩せました!」などの声をいただいています。

みなさん、はじめはいろいろな不調をおっしゃるのですが、だいたい肩甲骨のかたい方が多いです。背中がかたいと、心臓から送られてきた新鮮な血液が背中で停滞してしまいますし、排出しなければならない老廃物なども滞ってしまいます。

さらに筋肉緊張状態が続き、痛みやコリが続くようになると交感神経が刺激され、血管が収縮して血流がますます悪くなっていきます。これが疲れやだるさ、ストレス、冷え性、うつ、血糖値や血圧を調節する機能の低下、内臓機能の低下などの原因になるわけです。呼吸も浅くなって、あらゆる不調につながります。

まず、背中で握手してみてください。どのくらいかたいかが分かります。約7割の方が、片方は手同士がさわれるけれど、上下を逆にすると全くさわれない状態。両方とも全くさわれない方も大勢います。これは、肩甲骨がずれているということですね。ショルダーバッグを片方だけにかけているとか、最近ではパソコンやスマホなどで姿勢が前かがみになっていることが原因と考えられます。

手のひらを上にするだけでも肩は開くんです

この本は、握手できない方々に背中をやわらかくして、体調を改善していただくためのものです。ここで紹介している背中ストレッチを1日たったの3分、それを3週間続けるだけでガチガチだった背中回りの筋肉がほぐれて、左右両方から背中握手ができるようになります。そうなると、血流がアップして、さまざまな身体の不調が改善します。

やることは簡単です。準備運動を30秒、毎日行うストレッチを60秒、週替わりのストレッチを90秒やるだけ。どれも、「えっ?」と思うくらい簡単です。

例えば、毎日ストレッチは「ダブルハンド壁押し」。壁のコーナーに立って、両方の壁に両手をついて体重を前にかけていきます。この姿勢のまま10秒間キープします。これを3回繰り返します。肩甲骨がグーっと動いていることが実感でき、とても気持ち良いですよ。あとは週替わりのポーズが3つだけ。

もし、これでも無理な方は、背中のガチガチタイプを4つに分けて対処法も紹介していますので、気楽に取り組んでほしいと思います。

もっと簡単な方法をひとつ。手のひらを上に向けてみてください。それだけで肩が開くことが分かりますよ。手のひらを上に向けることは、心を開くことにもつながります。パソコンも手のひらを上に向けて打てるようになるといいんですけどね。

1歳の娘にも毎日3種類くらいの野菜を

食事では、常に野菜を取るよう心がけています。1歳の娘にも毎日3種類くらいの野菜を食べさせています。甘いからでしょうね、にんじんが大好きで、よく食べてくれます。私もにんじんが好きで、畑で採れたばかりのにんじんを使った無添加のドレッシングを取り寄せて使っています。

独学なのですが、いま薬膳にも興味を持っていて、薬膳スープを頻繁に飲んでいます。クコの実やなつめ、乾燥したきのこやしょうがなどが入っているので、身体を温めてくれます。鶏肉を入れると、より食べやすくなります。おかげでとても体調が良いです。

血流を良くするためには、とにかく身体を温めることが大切。冬だけでなく、夏も野菜をゆでていただくと良いですね。私はトマトが一番好きなのですが、トマトもゆでたり、レンジで温めたりして食べています。

根菜類もおすすめです。根菜は身体の土台をつくり、強くしてくれます。もうひとつ欠かせないのが発酵食品ですね。みそや納豆、お漬物など。昔ながらの日本の食品は素晴らしい働きをしてくれるので、積極的に取るようにしています。

≪プロフィール≫
よしだ・かよ 熊本県出身。ボディバランス整体師、AIASオーストラリア国家資格ビューティセラピストとしても活動。自然医学の理論と健康、美容技能の解析と応用を学び、骨・筋肉・経穴・リンパのすべてからアプローチした独自の整体技術を開発。医師や看護師もアドバイスを求めて通うほどの人気整体師。テレビ、ラジオ、雑誌などのメディアにも多数出演。

『その不調、背中ストレッチが解決します。』 吉田佳代著/アスコム刊
医師 川本徹監修
単行本:123ページ
発売日:2019年2月23日
定価:1,300円(税別)

◇百菜元気新聞の2019年5月1日号の記事を転載しました。