こんにちは。おいしくて健康になる食情報をいつも探している管理栄養士の大山加奈惠です。今回は市販のちらし寿司の素を使った、アレンジちらし寿司をご紹介します。お子さんの誕生日やママ友のおもてなしに、ぴったりのハレの日仕様のちらし寿司です。

国産具材5種類が入った「ミツカン 五目ちらし」は、ワーママのお助けストック商品

私は仕事柄、幼稚園や老人ホームの献立を立てることが多いのですが、誕生会やハレの日によくメニューに入れるのが、ちらし寿司です。甘みと酸味のバランスが絶妙なすし飯に、カラフルな野菜や海鮮などの具材をのせるだけで、豪華に見えるのがちらし寿司。

子どももお年寄りもみんな大好きで、提供した時にはとても喜ばれるし、喫食量も増えるので私たち栄養士にとっては、鉄板のメニューなんです。時間がないワーキングママは、市販のちらし寿司の素を使ってみてください。盛り付けを工夫すれば、とても豪華なハレの日の料理にも変身しますよ。

今回使ったのは、「ミツカン 五目ちらし」。人参、まいたけ、こんにゃく、高野豆腐、油揚げと、国産の5種類の具材が入っています。大豆製品の高野豆腐と油揚げ、低カロリーなまいたけ、こんにゃくが入っているので、具材たっぷりでボリュームもありますよ。

五目すしの具材を手作りするとしたら、高野豆腐を戻して、こんにゃくを下ゆでして、すべての具材を切って、調味料で煮込んで。と、まさに手間隙かけて、ハレの日のためだからと作ることになります。手軽に使えるちらし寿司の素は常備しておくと、やっぱり便利ですよ。

ちらし寿司の盛り付けのポイントは、色とりどりの具材をトッピングすること。

:きゅうり、レタス、アボカド、枝豆、絹さや、かいわれ菜、オクラなど。
赤・オレンジ:サーモン、いくら、えび、ラディッシュ、でんぶ、カニカマなど。
黄色:コーン、卵焼き、レモン、ヤングコーンなど。
:刻みのり、うなぎなど

具材は平たく置くより、酢飯に具材を立てるように置いておくと、高さが出てゴージャス感も出ますよ。お花を生けるように具材を並べていくといいですね!

海鮮ちらしのカップ花束寿司

サーモンを花に見立てた花束寿司♪ 母の日にどうぞ。市販の五目すしの素とお刺身を使えば、あっという間にかわいいカップ寿司の出来上がりです。一人分づつ盛り付けているので、取り分けも簡単。まさにパーティー向けのお寿司です。

【材料】(5~6カップ分)
※あくまで目安です。お好みのカップや器を使ってくださいね。

炊き立てご飯 1.5合分
五目ちらし寿司の素 1.5合分
卵 1個
サラダ油 小さじ1
いくら 適量
枝豆 10房
サーモン 2枚
海苔 適量

【作り方】

  1. フライパンにサラダ油を敷き、溶き卵を流して薄焼き卵を作る。取り出してから千切りにして、錦糸卵を作る。
  2. ご飯が炊き上がったら寿司桶にご飯を移して、五目ちらし寿司の素を加える。うちわで扇ぎながら、しゃもじでご飯を切るように手早く混ぜる。
    ★ポイント:手早く、手際よく、丁寧に行うとつやがある寿司飯を作れます。
  3. カップに寿司飯を入れて海苔を敷き、その上に寿司飯を置いて二層にする。上に錦糸卵をしき、真ん中にバラ型にしたサーモンを置く。周りに枝豆、いくら、刻み海苔を散らす。
    ★ポイント:サーモンを巻いてお花型にすると、華やかなおもてなしの盛り付けになります。この時期は母の日にぴったりですね。

ちらし寿司でおにぎらず

おにぎらずは食べやすく、ボリュームもあって、パーティー向けです。おにぎらずをアレンジした「ちらし寿司のおにぎらず」を紹介します。アスパラガス、卵、海老をはさんで、見た目もキレイ&食べやすいので、お子さんも喜びますよ!

【材料】(2~3人前)
炊き立てご飯 1.5合
五目ちらし寿司の素 1合分
アスパラガス 4本
卵 2個
◎酒 小さじ1
◎塩 ひとつまみ
◎砂糖 小さじ1
油 小さじ1
えび 4尾
のり 4枚(全形)

【作り方】

  1. アスパラガスは4cmの長さに切り、ゆでて冷水にとる。エビはゆでて、頭、尾、背わたを取り、縦に半分に切る。
    ★ポイント:アスパラガスをゆでた後に冷水にとり、キレイな緑色になるように色止めをしましょう。
  2. 卵をボウルに割り入れて、◎の調味料を入れて、よく溶く。卵焼き器に油をひき、卵焼きを作る。1cm幅に卵焼きを切る。
  3. 炊いた米は熱いうちに寿司桶に移し、ちらし寿司の素を加えて、うちわで扇ぎながらしゃもじで切るように混ぜる。
    ★ポイント:ご飯が熱いうちに手早く混ぜることで、寿司飯にツヤが出ます。粘りが出ないように、切るように混ぜてください。
  4. のりを広げ、真ん中にちらし寿司を四角におく。その上に卵焼き、えび、アスパラガスを縦に並べる。上にちらし寿司を乗せて、のりを下、右、左の順に中に織り込み、下から包んで四角に形を整える。半分に切って、中身がわかるように盛り付ける。
    ★ポイント:切り口にえびの赤色が見えるように、えびは真ん中に寄せておきましょう。ご飯が多すぎると包みにくいので、薄めに広げます。

1品で栄養満点に

いかがでしたか。市販のちらし寿司の素を使ったハレの日のアレンジちらしを、ぜひ一度作ってみてくださいね! 管理栄養士の目線でいうと、ご飯に野菜、たんぱく質(卵、お刺身、魚介)が入っているので、1品で栄養満点なところも嬉しいのがちらし寿司です。