日清製粉グループは、CSR活動の一環として、公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団が運営する「三鷹の森ジブリ美術館」に継続協賛しているが、今年は5月27日からスタートする新企画展示「食べるを描く。」に協賛する。

5月26日に開催された内覧会記者会見で中島清文ジブリ美術館館長は、「当美術館も今年で15周年を迎え、今年1月には来館者が通算1000万人を超えた。16年目の今年は世にいうところの『ジブリ飯』の企画展示でスタートするが、ジブリ美術館らしくアニメ作品の中で描かれた食事のシーンを紹介する内容となっている。宮崎駿監督は食事のシーンを入れると映画が豊かになるといわれたが、それを皆さんに体験してほしい」と展示趣旨を述べた。

続いて協賛会社の町田英樹日清製粉グループ本社広報部長、西山大輔丸紅新電力社長があいさつし、町田部長は「当社はジブリ美術館とは08年からライブラリー事業に協賛、11年から企画展示、14年からは活動全般に対して協賛してきた。今回は食をテーマとしているが、ジブリ作品には数多くの食べるシーンがあり、それを描くことに力を入れているが、これは当社の商品開発活動に通じる。食べることは生きることや日常的な幸せを支えている大事な要素であり、それを描くことの大切さはジブリと当社の共通のテーマと考えている。館内の麦わらぼうしではこの企画展示に合わせたスペシャルメニューも用意することにしている」とあいさつした。

最後に今回の企画・監修を行った宮崎吾朗氏が各作品に描かれている食事シーンを表現するために用いられた工夫や作画の技術・作り手の意図などを披露した。

◇日本食糧新聞の2017年6月7日号の記事を転載しました。