春が近づいて来ました。皆さんのなかには「子どもが新入生になり、春からお弁当が必要になる」という方もいらっしゃるかもしれません。それ以外にもお弁当作りをしなければならない方もおられるでしょう。
毎日のお弁当ですから、マンネリを避けるためにも、旬の食材を活かしたいもの。そこで今回は、菜の花を使った料理をご紹介します。「菜の花のほろ苦さは子どもには向かない」と思っている方、ひと工夫してほろ苦さが目立たないようにしていますから、ぜひご覧ください。

菜の花を子どもでも食べやすくするには

菜の花のほろ苦さを目立たないようにする調理法として、
・天ぷらやフライなどの揚げ物にする。
・辛子和えにする。
などがありますが、ここでは、「甘い薄焼き卵と一緒にいただく」という方法をご紹介します。塩ゆでした菜の花を薄焼き卵と豚肉で巻いて焼いたものです。断面が緑・黄・白と鮮やかです。

オーロラソースをご存知ですか? 本来はベシャメルソースと裏ごししたトマト、バターを合わせたソースなのですが、日本では主に栄養士が病院や学校の集団給食において、ケチャップとマヨネーズを半々に合わせたものをこう呼んでいます。

私は20年ほど前に「日本スタイルのオーロラソースを、マヨネーズの代わりにプレーンヨーグルトにしたらどうだろう?」と思いつき、ヨーグルトオーロラソースと名付けました。トマトの酸味とヨーグルトの酸味が合わさって、さっぱりしたおいしいソースです。

菜の花と卵の豚肉巻き ヨーグルトオーロラソース添え

【材料】(2人前)
豚もも薄切り肉 200g
油 大さじ1

菜の花 1把
水 適宜(鍋に入れた菜の花をゆでられる程度)
塩 小さじ1/2

卵 1個
砂糖 小さじ1
水 小さじ1/2
油 大さじ1/2

プレーンヨーグルト 大さじ4(加糖ではなくプレーンを使ってください)
ケチャップ 大さじ4
サラダ菜 4枚

【作り方】
1.鍋に水と塩小さじ1/2を加えて沸かし、菜の花を1分ほど、好みの固さまでゆでる。
2.卵と砂糖、水小さじ1/2を合わせて溶き、熱して油をひいたフライパンに流して薄焼き卵を作る。両面焼かなくても、片面だけでよい。
3.(2)に(1)をのせる。

4.薄焼き卵で菜の花を包む。

5.(4)を豚もも薄切り肉で巻き包み、熱して油をひいたフライパンで焼く。

6.プレーンヨーグルトとケチャップをダマがなくなるまでよく混ぜ合わせる。
7.サラダ菜と(6)を敷いた平皿に、カットした(5)をのせて完成。

いかがでしょう。菜の花のほろ苦さが苦手な人も、甘い薄焼き卵と豚肉、ヨーグルトオーロラソースの組み合わせでおいしくいただけると思います。夕ご飯にも、お弁当のおかずにもぴったりです。よかったら、ぜひお試しください。