副菜が1皿2皿あると食卓が華やぐのは知っているけど、なかなかそこまでは・・・。そこで今回は、たいていのコンロに常設されているグリルを使って副菜をジュジュッと簡単に作っちゃおう!っていうお話です。
元偏食ガール、現・野菜大好きテミタ夏です。野菜の持ち味をググッと引き出してくれる調理法の一つとしてグリル料理を思いついたのは先日、夕食の支度をしている最中でした。

灯台下暗し?グリルは副菜調理にぴったり

煮物、洋物のお料理をしている日、「コンロがもう一口欲しい!」って思うことがあります。揚げ物、煮物、スパゲッティなどを作っていると特に。

テミタ「そこは考えて、段取りでうまくやってきましたよ。ええ、順番に温めたり一度火からおろしたりして」(←強がってる)

とかなんとか言っちゃって、キッチンにはコンロ以外にも「加熱調理」できる機材が普通にあるってこと、忘れていたのは私、テミタ自身でした(笑)

私が見落としていたのは一番身近にあったグリル。使ってみて気付いたんですがこいつ、他の調理器具にはない高火力を持つ、ハイスペックな武器だったんです!

スペースが狭いからこそ可能になる「高温調理」。工夫次第でお魚だけじゃなくて野菜も、簡単においしく料理してくれます。スペースが狭いから、一度にたくさんの量の加熱は無理。ってことは「副菜」にぴったり!

今回は、テミタ家で使っている年季の入った「水を張って使う、上火タイプ」でご紹介します。水なしで使えて下からも焼けるタイプをお持ちのみなさま、よりチャチャッと手早く簡単に調理完了できるかも。さぁ御立ち合い!

カリカリポテトに豆腐焼きも

さて何がどんな風に焼けるかな?って思ったら、まずは何でも焼いてみちゃおう! とりあえずハンバーグやチキンソテーなど、洋風料理にぴったりの「添えポテト」をグリルで作ってみました。

じゃがいもは切ったらグリルに入れる前にオイルで和えて、途中で外側と内側を入れ替えるように混ぜたり、裏に返したり。あとは好きな焼き加減になるまで「焼いて、混ぜて」繰り返すだけ。子どもに人気のポテト、カリッと香ばしく焼きあがりました。

木綿豆腐も焼いてみました。木綿豆腐は網で簡単に焼けましたが、絹豆腐は見事に網を抜けて崩れます(笑)アルミホイルを敷くと焼けますよ。

この冬は湯豆腐じゃなくて、焼きたてホカホカの豆腐を食べようと思います。水分が抜けて焼き締まるからかな、お豆腐の味わいが濃くておいしい。

グリル料理の相棒は、アルミホイルや平たい耐熱皿。ぜひご準備ください!

はんぺんも? あらやだ、日本酒が進んじゃうかしら~(笑)

グリルで作る焼きサラダ

大根、人参は7mmくらいに輪切り、食べやすい大きさにしてオリーブオイルで和えてからグリルで焼きました。最初に5分、裏返してまた5分。焦げるようなら火を弱めて。

甘み凝縮、ほっくりおいしい根菜焼きサラダ。焼きたては格別です。蒸すでも茹でるでもない調理法は、全く別の食感を生み出してくれるらしい!

ピーマンは肉厚な種類をおすすめ。たまねぎと一緒に焼いて、アツアツのうちにポン酢に浸せば和のサラダ、さっぱり「焼き浸し」に。甘みがしっかり出てるのに、歯触りはシャキッと。野菜の魅力をレシピいらずで引き出せるなんて!

卵料理にも挑戦!

まずはキャベツに塩コショウ、オイル。1分焼いて混ぜて、1分焼いて混ぜて・・・全体が焼けたら卵をポトン! 好みの焼き加減で仕上げてください。

卵の部分だけ焼きたい時は、穴をあけたアルミホイルをかぶせてみてください。おかずにボリュームがない日の副菜にぜひどうぞ。「ごちそう2つの日」に早変わりします。

キャベツや白菜、もやしなど、薄かったり細かったりする食材は焦げやすいです。「強火」で使いがちなグリルですが、火を弱めてみたり、アルミホイルで直火を避けて時間をかけるとうまくいきます。

・・・でも失敗しやすいかも。キャベツ、白菜、もやしなどはフライパンのほうがうまくいくかな(何回も失敗しました。笑)

冷凍野菜も!揚げなすはグリルで焼き煮

冷凍揚げなすとコロコロに切ったちくわ。今回はマヨ・ケチャ(マヨネーズとケチャップ)にごま油を少々。和えるように混ぜて、グリルで3~5分、裏返してもう3~5分焼きます。

中華なお惣菜がちょこっと完成。冷凍揚げなすはやわらかくて崩れやすいから、グリルで焼くが吉! 副菜のほか、お弁当にも使えます。

グリル料理で食卓をにぎやかに

コンロの真ん中にある引き出し、お魚を焼くためについている気がしていましたが、野菜単品をおいしくお料理するためにも使えるって気づいてから、どんどん野菜が甘くおいしく思えてきました。それに「一つの食材で一つのお料理」を作ると、品数がどんどん増えるんです(笑)

食材のレパートリーを多くすると、とってもにぎやかでおいしそうな食卓になりますよね。それと同じく「調理法」のレパートリーも増やしたら、簡単で楽しい食事が生まれるかも。

まずはみなさんも「小手調べ」からおすすめします。キノコはオイルをかけて塩を振って。お肉も焼いてみます? いいと思います! 思いついたこと、どんどんチャレンジしてみましょう!

リンゴもグリルで焼いてみた! こんがり~