凸版印刷が展開する多品種少量生産に最適な「トッパンFP(Flexible Packaging)デジタルソリューション」が、ロッテが23日に発売した「キシリトールガム〈Xミント〉」の20周年記念デザインパッケージに採用された。
デジタル印刷を活用することで、200万通り以上のデザインを可能にした。店頭に並んでいるパッケージデザインがすべて違うという、まったく新しいプロモーションの形を実現した。

トッパンFPデジタルソリューションは、加工食品や菓子類、トイレタリーなど軟包装を用いた商品パッケージで、1種固定のデザインではなく、地域や季節、可変メッセージなど、多種多様なデザインのバリエーション展開を実現するもの。

デジタルプリントを用いるため製版が必要なく、複数デザインのパッケージ製造が可能。グラビア印刷と同等の品質を実現し、少量から大量まで適切なデータ処理が可能な運用体制を構築した。

今回の採用商品では日本HPが提供するデジタル印刷機と、複数のデザインデータを入力するとランダムにユニークなデザインを自動生成できるシステムを活用。凸版印刷が培ってきた情報加工技術を応用することで、新しい印刷手法となるフィルムへのデジタル印刷で、店頭効果の高い印刷再現を実現した。

同システムを採用したロッテのキャンペーンは、キシリトールガム発売20周年を記念して行うもの。フィギュアスケーターの羽生結弦や女優の土屋太鳳ら20組の20代がデザインした柄を組み合わせ、200万種以上のデザインを完成させた。

マーケティング統括部キシリトールブランドチームの福田貴司マネージャーは、発売20周年を迎える商品と20代の若者の未来に込めた思いを重ね、「この企画によって新しい未来を創る同世代の若者の共感を呼ぶきっかけを作り、ナンバーワンガムブランドの新しい挑戦の号砲にしたい」とキャンペーンの意義を語った。

◇日本食糧新聞の2017年5月26日号の記事を転載しました。