中学生の息子も料理ができれば大助かり!大好物の炊き込みご飯を一緒に作ってみた
中学生の息子の密かなお楽しみは、夜食にもやし炒めがどっさり乗ったラーメンを作ることです。
後片付けもするので、母は大助かり!でも、ちょっとだけ気になることは、他にも作れそうなのにいつも同じものばかり。どうしてなのか聞いてみました。
料理のレパートリーを増やさない息子の悩みとは?
年ごろの息子にまわりくどい質問は不要です。
「ねぇ、他にも作らないの?」
「ボクな、料理って火加減が苦手やねん」
「煮込み料理って、ずうっと眺めて待つの?」
「失敗したくないねん」
驚きました。もやしを炒めるのは自分の好みがはっきりしているから。でも、ステーキ肉を焼くなどは失敗したら美味しくない。テレビで見た「煮込み料理」はシェフが1日かけて作るもの・・・など、お店でなら食べてみたいけれど、自分で作るなんて想像がつかないそうです。
なるほど、聞いて納得です。火加減を気にせずに、一緒に応用のきく料理を作ってみました。お米を研いでご飯が炊けるなら大丈夫。大好物の鶏と山菜の炊き込みご飯にチャレンジ!
白米の炊き方は、家庭科で習います。炊き込みご飯は、その応用編。作り方のコツをつかめばかなりの自信になると思います。息子の【つくる気スイッチ】が入った決め手は「苦手な火加減は炊飯器がやってくれる」「ボクの大好物」でした。
料理は楽しく覚えるのが一番だと思います。よかった、では調理スタートです!
鶏と山菜の炊き込みご飯にチャレンジ!
※一升炊きの炊飯器を使用しています。
<お米>(6合分)
白米 4合
もち米 2合
※3合の場合は白米2合にもち米1合が目安です
※もち米の代わりが白米でも大丈夫です。
お米の洗い方のポイントは「ホコリを洗い落とすように、サッと」水も手早く変えます。
我が家はお米も作っています。息子も学校が忙しくなるまでよく手伝ってくれていました。お米を流してしまわないようにと、何も言わなくても自然にできていました。嬉しいなぁ。
水加減は普通に炊く時と同じ水加減でオッケーです。画像はモチ米も一緒に研いでいます。セオリーなら「30分から1時間水に浸し」ですが、具材を切ったり出汁の加減もあとでするので、浸水時間はあまり気にしなくていいです。
<具材>
鶏もも肉 320g
山菜ミックス 1袋
うすあげ 2枚
人参 適量
料理酒 70cc
白だし 4~5杯
※だし汁は「少し濃いかな?」くらいの濃さが炊き込みご飯成功のポイントとなります。
具を切って味をつけるだけ!火加減は炊飯器にお任せ!モチ米を加えてデパ地下で売っている「おこわ」風に♪
私はモチ米って、お餅をつくる時以外でも気軽に使っていいと思っています。(白米でもレシピは大丈夫ですよ)ウチはお誕生日に赤飯を炊きますがモチ米を使わないので、最初は驚きました。
テバ地下で、せいろの中でホコホコとしたおこわやお赤飯が売られています。このレシピでつくる炊き込みご飯は、冷めても美味しいんですよ。
うすあげは1枚でもいいのですが、息子は2枚!と主張するのでOKを出すと、でっかく刻みます。このあと息子は鶏肉も大胆に切ります。完成したら大きく刻むのもいいと思いました。
人参はスライスカッターで、カンナ削りのように見えるのは、息子の好きなように任せているからです。料理を教える時って「ここは好きなように」って任せてみると、教える側に気づきがあります。
モチ米を含んで6合分に入れる具材です。細かく切りたい方には驚きの大きさです。繰り返しますが具材の大きさは「おうちの好み」でOKです。
「鶏肉を切るって、むずかしいね」一緒に作って気づく【料理初心者】の気持ちと教える側の心得ておくこと。
息子が今回、1番苦戦したのは「鶏肉の切りかた」。料理の経験値が高い人には思いがけないことです。包丁も研いであるので問題ないはずですが。
息子いわく「力を入れていいのか、加減がわからない。」続きの画像は、その気持ちに気づかずに撮影しています。
「切りにくいなぁ〜」息子の言葉の真意に気づかずに「皮を剥いでから切ってみたら?」とアドバイス。
手つきを見ていると、思ったよりも丁寧にしています。「教える側」には当たり前のことが、息子の言葉を借りると、「初心者には初心者の疑問がある」。
鶏肉の皮を具材に加えるかはお好みで。だし汁作りに「料理酒」(日本酒でもOK)を加えます。
炊き込みご飯の具材の大きさには見えませんが、炊き上がると意外と柔らかくほぐれて結果オーライになりました。
炊き込みご飯、味の決め手。だし汁は「あら、ちょっと濃いすまし汁だわ」でOK!です。
炊き込みご飯は、具材に対して、ちょうどいい味付けがポイントです。難しく考えなくてOKです!私は母から教わった、このイメージを守っています。「あら、ちょっと濃いすまし汁だわ」。ちょうどいいすまし汁だとご飯は確実に「うす味」になります。
画像の「おたま」は1杯が70ccですが、それぞれ違いがあります。あとは、だいたいです。白米を炊く時と同じ分量の水を入れた上でお出汁を作ります。
お醤油で味付けするとご飯に色がつき、好まない人もいます。「白だし」は、味がしっかりとしているのに、ご飯に色がほとんどつきませんが、うっかりすると濃くなるので、味見をしながら「あら、ちょっと濃いすまし汁だわ」を目指します。
白だしがない場合は、お醤油でもOKです。この段階で、だしの素を入れてからお醤油でちょっと濃いすまし汁を作ります。
出し汁が決まれば、その上に具材を乗せるだけです。あとは「炊飯器」の出番です!大いつもの通りに炊飯のスイッチを入れてください。
時短みそ汁にチャレンジ!
炊飯器が頑張っているうちに家庭科で習わない「時短みそ汁」を作ってみましょう。
炊き込みご飯を普通に炊いているあいだに、家庭科では習わない「時短みそ汁」にチャレンジです!
材料はこちら!チラリと写っているお鍋に合う分量です。
【材料】
とうふ(絹ごし) 1丁
白菜 お好みの分量
大根 お好みの分量
みそ 鍋と具材と出し汁に応じた分量
だしの素 適量
花かつお(普通のかつお節でOK) ひとつまみ
【作り方】
1.白菜のような大きな葉は「白い部分」と「緑の葉の部分」に切り分けてから好みの大きさに切ります。大根は、早く煮えるように皮を剥いてから、薄めに切ると火が通りやすいです。
2.うすあげは、やはり大きめがいいようです。お豆腐以外の具材を鍋に入れてだしの素を振りかけます。
みそ汁の敵!「煮詰めない」ために使う家電は? 「時短レシピ」を制する時に心強い味方が「電気ポットのお湯」です。水から、沸くまで待てない!時間も惜しい時にかなり便利です。
ていねいな「お味噌汁」の作り方に、お出汁と味噌が入ってからは【煮立たせない】とコツが書かれています。ならば、お湯を入れて具材にさっと火が通れば逆に「煮詰まった、残念なみそ汁」になりません。
息子の大好きなうすあげが、踊っています。このあと、お豆腐を少し大胆な方法で入れます。
絹ごし豆腐をカレースプーンで「おぼろ豆腐」のように入れています。普通のお値段の絹ごし豆腐なのに、なんだか美味しいので我が家でブームです。
ぐちゃぐちゃにならないように、できるだけキレイにすくい入れています。「おぼろどうふ」に見えませんか?
お豆腐にも火が入ると、お味噌を溶きます。息子が調理しています。「味見してごらんよ」「う〜ん、何か物足りない」
だしの素を入れたとは思えない、ていねいな出汁の風味を感じる技をご紹介します。
花かつお(かつお節のパックでもOK)をお好みで最後にフワッっと入れて火を止めます。
食べる時、邪魔かなと思ったら取り除いてもいいです。丁寧に取ったお出汁も「煮詰めると風味が飛びます」。時短で丁寧なお出汁のみそ汁を作るときは、この方法も取り入れてみてください。
炊き込みご飯の旬は1年中!「おうちご飯」から「おもてなしご飯」好きな食材で簡単に楽しめます。
親子で料理を楽しめました
鶏と山菜の炊き込みご飯と時短みそ汁は無事に完成しました!息子とこのレシピを作った理由を整理します。
【息子の立場から】
・料理は割と好きなのに「火加減」や「煮込み料理」に抵抗があった。
・料理初心者なので「失敗をしたくない」。
・料理の待ち時間って何をするの?
【母の提案】
・具材を切って、味を付けまで頑張って調理に不安なところは「炊飯器」にまかせてみる。
・具材はある程度好みの大きさで大丈夫。
・炊き込みご飯の出汁を作るポイントは「あら、ちょっとだけ濃いすまし汁だわ」。
・炊き込みご飯は作りかたのポイントを知れば、ほかの具材の炊き込みご飯も作ることが出来て、自信を持てる。
・待ち時間に、時短レシピでみそ汁を作る。
・みそ汁は出汁や味噌を入れてから「煮詰めない」。
・ポットのお湯を使うと「煮詰め過ぎない」。
・だしの素も味噌も入れてから、仕上げにかつお節を入れると、ていねいに出汁を取ったみそ汁の風味になる。
【親子で気づき】
・料理の初心者は「肉の切りかた」の力加減も難しい。
・料理を教える時に自分の「当たり前」を疑ってニーズに沿った伝えかたをする。
・休日の夕飯を一緒にカメラで撮影しながら作り、親子で楽しかった。
炊き込みご飯の旬は一年中だと思います。その季節ごとの食材の入った「おかずご飯」です。忙しいときには「プラスお汁もの」で夕飯になります。
最初の画像と後の画像は同じ炊き込みご飯とみそ汁ですが、下に敷くもの(おぼん)の種類を変えてみました。ふだんご飯にも、おもてなしご飯にもなります。
炊き込みご飯は、炊き上がってから美味しくいただいた後、そのまま保温はおススメ出来ません。少し手間ですが、お茶わん1杯分に包んだり、タッパーに保存しましょう。
このレシピの炊き込みご飯には、モチ米が入っています。冷めていても美味しいですが、温め直すとモチっとして、デパ地下のお惣菜コーナーのセイロで売っているおこわに近くなります。
何か1品持ち寄りのパーティーにも喜ばれます。お役に立てれば幸いです。
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