こんにちは! ロンドン在住のライター平野由香里です。今回は一年を通して簡単に手に入る「にんじん」を使った常備菜のレシピをシェアします。
季節を問わずお手ごろな値段で手に入るにんじんですが、「カレーやシチューに入れるだけで料理のレパートリーが広がらない…」「買ってもいつも余ってしまう…」などと悩んでいませんか?
そこで今回は、にんじんが主役になる常備菜のレシピを3つ紹介します。少ない材料で簡単に作れますし、冷蔵庫から出してそのまま食べてもおいしいのでとても便利です。
作り置きしておけば、お子様やご主人のお弁当に入れてもいいですし、夕食にあと一品足りない! というときにもぴったり。働くママの役に立つ簡単レシピなので、さっそく作ってマスターしちゃいましょう!

【にんじんグラッセ】オレンジのさわやかな風味

1つ目のレシピは「にんじんグラッセ」です。材料はにんじんとバター、オレンジジュース、砂糖、塩だけ。シンプルな材料で作れるので体にやさしく、オレンジのさわやかな風味がお子様にも人気です。

【材料】3人前
・にんじん…大きめ3本
・バター…大さじ1
・オレンジジュース…大さじ3
・砂糖…ひとつまみ
・塩…小さじ1

【作り方】
1.にんじんの皮は、お好みで剥かなくてもOKです。3~4cmの棒状に切りそろえ、鍋に入れます。均一に火が通れば形は問わないので、丸でも三角でも、クッキー型で抜いてもいいですね。

2.にんじんが切り終わったら他の材料をすべて鍋に入れ、落とし蓋をしましょう。バターがない場合はオリーブオイルやごま油、ココナッツオイルなど、お好みの油で代用できます。

砂糖を少量のはちみつに変えると、さらにお子様が好きな味わいに。大人向けには、クミンやシナモンなどのスパイスを入れてもいいですね。

3.あとは鍋を火にかけ、にんじんに火が通るまで加熱します。火が通る前に水分が飛んでしまったら、オレンジジュースや水を足しましょう。火が通るころにツヤっとした照りが出るのが理想です。

【キャロット・ラペ】副菜にぴったり

フランスの家庭料理「キャロット・ラペ」は、酸味のあるヴィネグレットが副菜にぴったりです。くるみやレーズンなどを入れているので食感を楽しめますし、にんじん臭くなりません。

【材料】3人前
・にんじん…大きめ3本
・くるみ、レーズン…お好みで
・ヴィネグレット…100~150cc
・塩、こしょう…適量

【作り方】
1.キャロット・ラペの「ラペ」は「削る」という意味なのですが、今回は包丁で3cmほどの細い棒状に切りました。

チーズ削りなどの器具を持っている人は、ぜひそちらでトライしてみてください。時短にもなりますし、断面が荒くなるので味が染み込みやすくなります。

2.にんじんの処理が終わったら、ふたつまみほどの塩をまぶし、ラップをかけて500Wの電子レンジで30秒ほど加熱します。ここは火を通すことが目的ではないので、ほんのり温まって水分がにじんできたらOKです。

3.あとは残りの材料を混ぜるだけ。すぐに食べてもいいですが、一晩ほど置くと味が馴染んでおいしくなります。

ちなみに、ここで使うヴィネグレットはいわゆるドレッシングのことで、作っておくとサラダや炒めものにも使えて便利です。こちらのレシピもご紹介しましょう。

<ヴィネグレットドレッシング>
【材料】
・ディジョンマスタード…小さじ1~2
・塩…大さじ1
・米酢…100ml
・オリーブオイル…400ml

【作り方】
材料をガラスのボトルやディスペンサーなどに入れ、材料がしっかりと混ざり合うまでシェイクします。

サラダにかけるのはもちろん、野菜を炒めたところにサッとかけるだけでお酢風味に変身!

【にんじんしりしり】ご飯のおかずに

最後に紹介するレシピはお子様にも人気で、ご飯のおかずにもなる「にんじんしりしり」です。レンジを使って加熱するので洗い物が少なく、パパっと簡単に作れちゃいます。

【材料】3人前
・にんじん…大きめ4本
・ツナ缶…1個
・卵…Mサイズ2個
・塩、こしょう…適量
・オリーブオイル…小さじ1

【作り方】
1.にんじんを3cmほどの薄い短冊状に切り、耐熱ボウルに入れます。均一に火が通ればいいので、荒くても違う形にしてもOKです。

2.軽く塩とこしょうをしたら全体を混ぜ、ふんわりとラップをかけて500Wのレンジで1分半加熱します。

3.一度ボウルを取り出したらツナと溶いた卵、オリーブオイルを入れ、全体を混ぜます。

4.再びラップをかけ、500Wのレンジで1分半加熱したら完成です。状態をみて、火が通っていなければ加熱時間を調節しましょう。

今回入れたのはツナだけですが、ごまや大葉などを入れてもいいですね。ツナの代わりにじゃこやサバ缶などでもおいしいですよ。

まとめ

いかがでしたか? 今回紹介した3つの常備菜はすぐに食べても、翌日以降に冷蔵庫から出してすぐに食べてもおいしいレシピです。もちろん、お弁当に入れてもおいしく食べられますよ。

まとめて作って冷蔵庫に入れておけば、後はサッと食卓に並べるだけ。余りがちなにんじんを一気に消費できますし、カレーやシチューとは違った味わいでご飯が進みます。

基本的なレシピでアレンジしやすいので、お好みに合った材料でいろいろ試してみてくださいね。