お弁当が傷みやすい季節、梅干しや保冷剤だけでは…【レシピ付き】
重ね煮アカデミー(R)認定講師そして、重ね煮弁当研究家の北知美です。
随分と暖かくなりお弁当の傷みが心配な季節になってきました。皆さんはどんな工夫をされていますか?
我が家の息子、土日はほぼ丸一日サッカーです。炎天下でのお弁当がどうなっているのか…保冷剤を入れるだけでは、ちょっと心配…そこで、少しの工夫で安心できるお弁当のコツをお伝えしたいと思います。
傷みにくいお弁当のコツとは?
- お弁当箱はしっかりと洗い乾かしましょう。ご飯粒や水分が残っていると傷みの原因となります。
- ご飯やおかずは、同じ温度に冷ましてから入れましょう。温度差があると傷みやすくなります。
- 水気が多いと傷みやすくなります。キッチンペーパーなどでしっかりと水気を取りましょう。
また、葉物などの和え物は焼き海苔や鰹節で和えるのもお薦めです。 - 食材にはしっかりと中まで火を通しましょう。出汁巻き卵など半生は危険です。
- 抗菌作用のある梅酢を活用してみましょう。
- 庭先に植えられているハラン……抗菌作用があるので、お弁当のしきりにお薦めです。
昔はハランや竹の皮、クマザサなどでおにぎりを包んでいました。先人の知恵は素晴らしいですね。
お弁当の傷み防止に万能調味料の梅酢を使ってみましょう!
重ね煮を始めるまで梅酢を使った事がありませんでした。しかし、今ではなくてはならない調味料の一つとなっています。
梅酢とは…梅干しを作るときに自然と梅から出てくる液体です。梅を塩漬けにして始めに上がってくる液体が「白梅酢」、赤紫蘇を入れた後に上がってくる液体が「赤梅酢」です。
酢とつきますが、酢酸発酵をしていないので酢ではなく、まろやかな酸味と梅の香り・塩味が特徴です。梅酢はクエン酸が豊富な為、抗菌効果が大変高く、疲労防止・食欲増進等の効能もあります。
お弁当に梅干しを入れることで傷み防止と言われますが、実は梅干しの周りしか抗菌効果がありません。ご飯を炊く時に数滴の梅酢を垂らして炊くことでご飯全体が傷みにくくなります。おにぎりを握る時も塩ではなく梅酢で握ってみてくださいね。
他にも変色防止、根菜類の漂白作用や土臭さを和らげたり…喉が痛い時には水で4~5倍に薄めてうがい薬としても使えます!本当に万能調味料なのです。
梅酢を使ったお弁当にお薦めのおかずを一品ご紹介!
さつま芋の蒸し煮
(材料)
・さつま芋:1本…皮を剝かずに1cmの輪切り
・梅酢:小さじ1
(作り方)
- 鍋にさつま芋を並べて、水をひたひたまで加えたら、梅酢を入れ、蓋をして中火にかける。
- 湯気が出たら弱火にし、やわらかくなるまで煮る。
梅酢が入ることで、さつまいもの甘味を引き立て、さらに色よく仕上げることができます。
また、忙しい朝でもあっという間に出来るのでお弁当の隙間おかずにお薦めですよ!
※レシピは重ね煮アカデミー(R)より記載
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