台湾在住たべぷろ編集部員HOZです。みなさん、台湾名物の飲食物といえば何を思い浮かべますか? 魯肉飯、牛肉湯、雪花氷などがぱっと思いつくところですが、その中に「珍珠奶茶(パールミルクティー)」があったかたもいるのではないかと思います。
珍珠奶茶の「珍珠」はパールという意味ですが、もちろん奶茶(ミルクティー)の中に本物のパールを入れるわけではありません。パールのようなタピオカが入っているのが、この飲み物がパールミルクティーと呼ばれるゆえんです。
実はこのパールミルクティー、飲み方にいろいろなアレンジ方法があるんです。今回はそんな台湾のパールミルクティーのアレンジ方法について、ご紹介いたします。

まずはスタンダードなパールミルクティー

パールミルクティーと聞いて真っ先に思い浮かべるのは、やはりこの形状のものでしょう。薄い焦げ茶色のミルクティーに黒いタピオカの入ったパールミルクティーです。

さてこのタピオカ、なぜ黒い色をしているかご存じですか? タピオカの材料はキャッサバという芋の一種。この芋から取ったデンプンからタピオカを作るのですが、何も加えずに作ると白いタピオカができあがります。それに黒糖やカラメルなどで色と甘みをつけたものが、最もよく知られている黒いタピオカなのです。

台湾のパールミルクティーの面白いところは、ミルクティーの茶葉にもいろいろな種類のお茶が使われているという点。日本ではミルクティーといったらほぼ紅茶を使うイメージですが、台湾のミルクティーは紅茶以外にも烏龍茶や緑茶、プーアール茶など、さまざまな種類のお茶が材料として使われています。

それぞれのお茶らしい味わいのミルクティーになるので面白いですよ! そこにさらにタピオカを加えてパールミルクティーにするというわけです。この話を読んだだけでも、ちょっと試したくなってきたでしょう?

宝石みたいな色のタピオカを使ったパールミルクティー

パールミルクティーのタピオカといえば、一番多く見かけるのは黒いものです。最近はこのタピオカに工夫が凝らされているパールミルクティーを見かけることもあります。なんとタピオカが目にも鮮やかな美しい色に染められているのです。

こんなきれいな色を見てしまうと、人工着色料? と心配してしまいますが、お店の人に聞いてみたところ、こちらのタピオカの青色は碟豆花(バタフライピー)が使われているということでした。

バタフライピーは薬効のあるハーブで、台湾人の生活の中にも取り入れられています。天然の着色料として料理や飲み物の材料などにも使われているんですよ。

「医食同源」の文化を持つ台湾では食べ物に対して安全かつ健康志向である人がとても多いです。人工甘味料や人工着色料などは敬遠されがちであるため、こうした天然着色料を使用した食べ物や飲み物をよく見かけます。

こちらのパールミルクティーには烏龍茶のミルクティーが使われています。真ん中の白いのはは牛乳です。下のほうのタピオカに甘い味がついているので、飲む時にはかき混ぜて飲みます。かき混ぜるのがもったいないくらい、きれいなパールミルクティーです。

自分好みのパールミルクティーを作ろう!

台湾のドリンクスタンドの特色といえば、まず挙げられるのが自分で甘さや氷の量を調整できること。

注文するときに一緒に「甜度(甘さ)」と「冰塊(氷の量)」を告げる必要がありますし、自分から何も言わなければ逆に店員さんから甜度と冰塊はどうするかと確認されることがほとんどです。お店にもよりますが、おおむね甘さは5段階、氷の量は3段階に分かれています。

そうした甘さや氷の量以外に、台湾のドリンクスタンドでは料金をプラスしてトッピングを増やしてもらえるというシステムを見かけることがあります。

例えばこちらは、緑茶のミルクティーにピンクと白のタピオカを追加してもらったもの。

タピオカはそれぞれ、ピンクが「仙人掌」、白は「白玉」と名前が付けられています。仙人掌とはサボテンのこと。ミルクティーに入っているとちょっと色みがわかりづらいですが、目にも鮮やかな濃いピンク色をしています。もちろん、添加物を使用せずに作られています。

ミルクティーも緑茶らしい味が結構しっかり残っていて、いかにも台湾で飲むものらしい、オリジナリティーあふれる味わいのパールミルクティーとなりました。

こんなふうに自分好みにあわせてオリジナルのものを作ることができるというのも、台湾らしいパールミルクティーの楽しみ方のひとつです。台湾に来たときには、ぜひ自分だけのパールミルクティー作りに挑戦してみてくださいね!