下町の古民家カフェレストラン「Rodeoの心」の「myサンドイッチ」は、パーティー料理のオードブルと見まごうばかりの華やかな楽しい盛り付けで、17年9月のオープン以来、SNSで拡散されまくっている。席に運ばれた瞬間、お客が「キャーッ」と歓喜の声を上げること必至の夢あふれるメニューだ。

自由に組み合わせるセルフ方式のサンドイッチ

店主の阿部貴行氏は同店をオープンする以前、帝国ホテルに勤務し、宴会の調理を担当していた。その経験から、阿部店主が考案するメニューは、華やかで目で見て楽しい料理揃い。「店で出す料理はおいしくて当たり前。おいしいだけじゃなく、ワクワク感も重要ですよ」と、阿部店主は言う。

「myサンドイッチ」は、プレート上にずらりと並ぶ具材をお客が自由に組み合わせてパンに挟むセルフ方式のサンドイッチ。まさにワクワク感全開のメニューだ。同店は阿部店主が一人で調理を担当していることから、「手巻き寿司のように、お客さまが自分で作って楽しく食べてもらえる料理はないか」との発想で考案したという。

パフェのように盛り付けられた「ポテトサラダ」(540円)と、宝箱に入った「お子様ランチ」(756円)も同店の人気メニュー

シンプル食材が夢あふれる一品に

自由に挟む楽しさもさることながら、盛り付けにもこだわり、料理とプレートを絵に見立ててトレイの代わりに本物の額縁を使用。料理を盛るプレートは、本をモチーフにしたアクリル製の特注品だ。

全16種類に及ぶ具材は、左列からマヨネーズ系、肉系、その他、デザートと、種類ごとに各4品並ぶ。右列のデザートが盛られたミニレンゲは、帝国ホテルのオードブル盛り付けの手法を取り入れている。

一品一品はどれもシンプルなサンドイッチ定番食材ながら、これを多種類並べ、夢のある盛り付けで提供すると、ここまで心躍るセットになるのか、と感心してしまう。

同品はランチ限定メニューだが、予約すれば夜の時間帯も提供可。バラエティーに富んだ数々のサンドイッチ具材がそのまま、少しずつ楽しめるつまみになり、「ビールやワインなどお酒のアテにするお客さまも多いんですよ」と、阿部店主は話す。

【店舗情報】
「Rodeoの心」
所在地=東京都台東区三ノ輪2-10-9 牛寅ビル1階
開業=2017年9月
席数=30席
営業時間=11時30分~15時、17時30分~21時30分。月・火曜定休
平均客単価=昼1500円、夜2500円
1日平均集客数=平日15~20人、土日30人

◇外食レストラン新聞2018年9月3日号の記事を転載しました。