復刻「大阪万博カツカレーサンド」は空中ビュッフェの味
神戸屋は、100周年を記念した復刻版サンドウヰッチをフレッシュベーカリー神戸屋で順次発売している。
第1弾の「サンドウヰッチ神風号」(5月14日に既報)、第2弾「ジャムサンド・クラシック」(6月1~30日)に続き、7月1日から第3弾「大阪万博カツカレーサンド」=写真=を販売している。
昭和45(1970)年、万国博覧会が大阪で開かれた。当時、史上最大の規模を誇っていた万博には、国を挙げて力を入れた。同社は「地元大阪のパン業界でも大変な力の入れようだったが、当社も例外ではなく、総力を挙げて取り組み、空中ビュッフェ(ハイランドタワー)の施設を寄贈、さらに4軒の売店を会場内に設けて参加した。
空中ビュッフェというのは、高い塔をゴンドラが上下に一巡するもので、下の売店で食事を受け取り、ビュッフェの中で万博会場を展望しながら食べるという仕組みだった。手軽に食べられるサンドイッチだからこそ可能であった」とした。
これは、パンを主食とする外国人に向けてはもちろんのこと、豊かなパンの食べ方がまだ普及していない日本人に対して「何か一つ、新しいパンの食べ方を開拓してみたい」という同社創業者の考えに基づき、「明日の食文化を拓く」という理念を形に表したものだった。
「このメニューの一つにあったのが『カツカレーサンド』。当時は、揚げてストックしておいたロース豚カツを、カレールウとともに食パンに挟み、焼き目をつけて提供していた。この『カツカレーサンド』を現代風にアレンジ。豚カツソースとカレーソースを合わせたソースをロース豚カツに絡め、カレーキャベツ、ビーフ感のあるカレールウとともに挟んだ、よりしっかりとしたカレーの風味と、食感もお楽しみいただけるサンドイッチ」(同社)とした。同商品は650円(税抜き)。
◇日本食糧新聞の2018年7月27日号の記事を転載しました。
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