BIO料理研究家の倉岡生夏です。最近は猛暑の日が続きますね。そんな中、夏休みに入りお弁当づくりが増えたという声を聞きます。この時期のお弁当の一番の悩みは、おかずが傷むことでしょう。普段のお弁当にひと手間加えて痛まないお弁当づくりとは?

ご飯にひと手間、3つのポイント

この時期のお弁当は、いつも以上に気をつけなければすぐ傷んでしまいます。冬場は、作っておいたお味噌汁やカレーなど常温で鍋に入れたままにしてもまた温めて食べたりしますが、夏場は気がついたらあれ?悪くなってる?

そんな経験ありませんか? ということは、持ち歩くお弁当はもっと気をつけなくてはなりません。

お酢を入れてご飯をたく

お弁当に必ず入れるごはん。まずは、炊くときにひと手間加えます。

お酢には殺菌作用があると言われています。ごはんを炊くときにお酢をいれるだけでごはんが傷みにくくなります。ごはん3合に対して小さじ1のお酢を入れます。

ごはんには梅干しを

昔から言い伝えられている梅干しは夏バテ防止など耳にすると思いますが、他にも殺菌作用があったりとごはんを傷みにくくします。はちみつなどの甘い梅干しではなくて、塩分の強いしょっぱい梅干しをごはんにいれるとよいです。

しっかり冷まして、直接手で握らない

ごはんに限らずおかずもですが、温かい状態だと、お弁当箱の中で蒸気がでて水滴に変わり傷みやすい原因になります。扇風機やうちわで扇いでしっかり冷ますことをおすすめします。

普段のおにぎりづくりは、直接手で握って愛情を伝えましょうと言っていますが夏場の時期のお弁当は注意が必要です。ラップなどでおにぎりを握りましょう。

夏場のお弁当づくりで傷まないポイント

お弁当箱を清潔にする

まず、お弁当箱が清潔でないとだめですよね。きちんと消毒もできてますか? 今一度お弁当をしっかり除菌、消毒を心がけてください。

おかずにしっかり火を入れる。生の物はいれない

おかずはしっかり火をいれます。半熟たまごなどもさけて、この時期は火をきちんといれます。味付けも薄味よりも濃い味の方が傷みにくいです。お弁当の盛り付けに使う生のレタスやミニトマトは注意が必要です。

汁気の多いおかずはさけましょう。または、水分を入れずにおかずだけいれてくださいね。

保冷剤や除菌シートを活用しよう!

保冷剤をお弁当に入れたり、保冷バッグを使うとよいです。ゼリーなどを凍らせていれると、お弁当を食べる頃には溶けるのでおすすめです。除菌シートも100均などで手頃に売っているので試してみてください。

お弁当は朝つくりましょう

お弁当を作る時間帯については、料理教室の生徒さんからもよく質問されます。夏場のお弁当で一番傷みにくいのは、やはり朝作ってしっかり冷ますことです。下準備を夜のうちにしておいて、朝作って冷ましてお弁当箱に詰めましょう。

前日につくったおかずを冷蔵庫に入れて置いている場合は、そのままお弁当箱に入れる前に、キッチンペーパーなどでしっかり水気をとってからお弁当箱にいれてくださいね。常温に戻すと水滴がでてしまうので傷む原因になります。

夏場は、ひと手間工夫して傷まないお弁当づくりを心がけてみてください。愛情たっぷり美味しいお弁当で、部活やお勉強を頑張ってもらいましょうね。