ケンコーマヨネーズは、17日から秋冬の新商品9アイテム10商品を発売する。これまで商品コンセプトとして(1)作業性・簡便性(2)多様化するメニュー作りへの対応(3)サラダ料理の拡大–の三つの柱で展開してきたが、今回は第4のキーワードとして「五感で感じるおいしさ・楽しさ」を新提案。味や香りに加え、彩りや食感での独自性をさらに訴求し、全205メニューを用意し多様化するニーズに応えていく。

島本国一常務執行役員商品開発部門部門長は3日の新商品発表会で、「今までにないメニューの広がりと食べ方を提案したい」と語り、鮮やかな彩りや食感のバリエーションを演出するラインアップを強調した。

「ノンオイルドレッシング オーシャンブルー」(500ml×12)は、ひときわ目を引く鮮やかな青色で、フォトジェニックなメニューを提案。天然着色料のスピルリナ色素を使用し、青い海をイメージ。さまざまな食材に合わせやすいグレープフルーツ風味で、フィッシュコラーゲンも配合している。寿司やフォーなど、涼しげなイメージを演出する。

鮮やかな青色の「ノンオイルドレッシングオーシャンブルー」

海外で人気の高いビーツを使用した「レッドキャベツとビーツのラペ」(500g×12)は、発色の良い赤紫色で、メニューのアクセントとして華やかさを際立たせる。レモン果汁を6%配合しており、フルーツや肉類との相性も良い。

「レッドキャベツとビーツのラペ」は、アクセントとしてメニューを際立たせる

彩りに加えて、食感の新しさも訴求する。「雲丹ひしおのトマトクリームマカロニ」(1kg×6)は、熟成したウニを使用した魚醤調味料「雲丹ひしお」に、もちもちした食感のペンネと、ふわふわとした食感のフジッリを使用。

2種類のマカロニを組み合わせることで、ウニの高級感と、見た目の立体感を出すことができる。「極うま春雨」(1kg×6)は、人気が続く春雨シリーズに新たに投入。カンショとエンドウ豆のデンプンから作った春雨に辛味を利かせ、つるつる・もちもちの二つの食感が楽しめる。

パルメザンチーズとクリームチーズを合わせた「チーズマヨソース」(500g×12)は、近年のチーズ人気を背景に、濃厚な味わいを訴求する。焼成で適度な焦げ目がつき、三角袋でハンドリングもしやすい。

伸長が続くサンドイッチ市場には、「えびたまごフィリング」(500g×12)で攻勢をかける。サイズのそろったカットエビを使用することで、どこから搾り出してもエビを味わえるように設計。焼成しても表面乾燥がなく、パンへも染み込まずジューシーさをキープする。

低糖類・低カロリー・減塩を実現したトリプルバランスシリーズには、ノンオイル海苔(1L×9)、香味レモン(1L×9、20ml×40×10)、赤じそ(1L×9)がラインアップに加わった。「味・品質・特徴・付加価値を理解してもらい、さらなる拡大・定着」(島本常務執行役員)を目指す考えで、ブランドの育成を進めていく。

◇日本食糧新聞2018年7月11日号の記事を転載しました。