北欧在住フードコーディネーターの佐々木沙恵子です。デンマークで一番多いコンビニは、「セブン-イレブン」! 日本のお店とは扱っている商品がだいぶ違いますが、デンマークの「セブン-イレブン」で見つけたデンマークらしい食品をご紹介します。

日本と違うデンマークの「セブン-イレブン」

2017年に認められたばかりの、まだまだ新しい記念日「セブン-イレブン」の日。由来はそのまま7(セブン)-11(イレブン)ですが、昔は営業時間が午前7時から午後11時までだったため、この名前が付けられたそうです。今では日本のコンビニといえば24時間営業なので、不思議な感じがしますね。

コンビニといえば、ある程度のものはなんでも揃う便利なお店。あるのが当たり前で、日本に住んでいた時はよく利用していたものですが、ここデンマークの「セブン-イレブン」は、日本の「セブン-イレブン」とは全く異なります。

「セブン-イレブン」のロゴは日本と同じです。こちらの店舗はヨーロッパらしく古い煉瓦造りの建物ですが、それ以外の看板や外観はそれほど変わらないかも?

ただ、扱っている商品はほとんどがドリンクやお菓子、パンやサラダなど少しの食品に、雑誌類などでいわゆる駅のキオスクのような品揃え。旅行先でシャンプーや歯ブラシを忘れたから買いたいなと思っても売っていませんし、お惣菜などもそれほど美味しいとは言えません。

また、全体的に日本より物価が高いデンマークですが、コンビニの値段はさらに割高のため、気軽に買い物しようという気にならないのが正直なところです…。

デンマークといえば! 国民食のホットドッグやデニッシュペストリーがおすすめ

日本ほどは品揃えがあまり良くないデンマークの「セブン-イレブン」ですが、コンビニでも買えるデンマークらしい商品をご紹介します!

それは、デンマークの国民食ともいえる「ホットドッグ」! 日本で見慣れたものとは違い、パンに穴が開いてそこにソーセージを入れる作りになっています。ソーセージがパンから飛び出しているところを初めて見たときは新鮮でした!

名前は「フランスクホットドッグ(フランス風ホットドッグ)」で、価格は28kr(デンマーク・クローネ / 約480円 / 2018年6月現在)。

このホットドッグはソーセージとソースのみのとてもシンプルなものですが、デンマークは酪農&畜産王国なので、ソーセージの種類は豊富で美味しいです。

「セブン-イレブン」店内でオーダーすると、どのソーセージとソースを入れたいか聞かれ、目の前で作ってくれます。ソースはケチャップやマスタード、デンマークのホットドッグではポピュラーなレムラード・ソースなど。

レムラード・ソースとは、マヨネーズにマスタードやピクルス、ケイパー、ハーブなどが入った少し甘めのソースで、デンマークの伝統料理でもよく使われています。デンマークの味を試してみたい方はぜひレムラード・ソースをオーダーしてみましょう!

また、意外とあなどれないコンビニ商品は、デニッシュペストリーなどの甘いパンでしょう。

私のおすすめは、バターたっぷりで美味しいクロワッサンです。値段は、2つで28kr(約480円 / 2018年6月現在)でちょっと高めですが、たまにキャンペーンなどで割引していたりするので、見つけたらぜひ試してみてください。

海外に行くとコンビニひとつを見てもその国らしさが出ていて、日本との違いを探すのも楽しいですね。デンマーク旅行に行く際は、「セブン-イレブン」にも立ち寄ってみてください。