沖縄ならではのゴーヤーチャンプルーの作り方【5月8日は、ゴーヤーの日】
みなさまハイターイ(こんにちは)。沖縄県本島南部にある南城市在住のたべぷろ編集部員・猫野ちゅらこ(もちろん仮名)です。春先から天気は不安定で、5月ともなればもう梅雨に突入してしまうことも多い沖縄です。
5月8日は「ゴーヤーの日」なのです。(ゴーヤではなく、ゴーヤーと語尾を伸ばすのが正解)本土でも夏のグリーンカーテンなどですっかりおなじみになりましたね。
5月8日~8月5日までは、ちょうどゴーヤーの旬の季節
ゴーヤーはその味から苦瓜(にがうり)とも言われますが、本当の名前はツルレイシ。つるの先にライチ(レイシ)に似た堅いイボのある実が成ることからそういわれています。ゴーヤーは沖縄の方言で、沖縄料理の人気の高まりと、NHK朝のテレビ小説で大人気を博した「ちゅらさん」に登場したキャラクター「ゴーヤーマン」からその名称が広まり、現在ではゴーヤーという名前は広く知られるようになりました。
このゴーヤーの日を聞いたことがない方もいるかもしれませんが、1997年に沖縄県とJA沖縄経済連が、ゴーヤー普及のために定めたという、比較的新しい記念日なんですよ。この日が記念日なのは、もちろん語呂合わせ(5【ゴー】8【ヤ―】)もありますが、実はもう一つ理由があります。
ゴーヤーといえば夏の野菜というイメージが強いのですが、沖縄ではその亜熱帯気候から、5月あたりから収穫量がふえることにもちなんでいるのですよ。ちなみに、並びを反対にした8月5日を「裏ゴーヤーの日」としており、5月8日~8月5日まではちょうどゴーヤーの旬の季節ということもあり、ゴーヤーに関する様々なイベントが各地で開催されたりもします。
さて、そんなゴーヤーの定番レシピ「ゴーヤーチャンプル」を本日はお届けしたいと思います。
ゴーヤーチャンプルーの材料
(1)まずはゴーヤー!
ゴーヤーは夏の野菜というイメージが強いですが、沖縄ではその気候から通年手にはいります。もちろん旬のものの方がおいしいし、安いのですが・・・
今回は沖縄ならではのゴーヤー”アバシゴーヤー”をゲットできましたので、それを使おうと思います。
アバシゴーヤーは沖縄の在来種のゴーヤーで、普通のゴーヤーよりもサイズが大きめで苦みが少ないのが特徴です。
アバシとは「ハリセンボン」を差す言葉で、確かに普通のゴーヤーよりもごつごつしている感があります。
(2)そして島豆腐!
沖縄の豆腐は、通常のものよりサイズが大きくてずっしり重量感があります。中身が詰まっているので、炒め物をしても形が崩れにくいのです。
もちろんパック詰めされた豆腐も売ってはいますが、このように豆腐屋さんから直送された作りたての豆腐があるのは沖縄ならでは。
普通のスーパーでもこのようにいろいろな豆腐屋さんから作りたての豆腐が1日数回運ばれてきます。手に取るとまだ温かかったりするのです。
(3)そしてポーク!(ランチョンミート)
ゴーヤーチャンプルに欠かせない沖縄の食材のひとつ、ランチョンミート。沖縄では「ポーク」とも呼ばれ、チャンプルーをはじめ、おにぎりなど様々な料理に使われる食材です。本土では良く「スパム」とも呼ばれていますが、「スパム」はランチョンミートのブランドの1つです。
こんな感じで、缶詰コーナーの一角にランチョンミートコーナーがあり、アメリカの「SPAM(スパム)」とデンマークの「TULIP(チューリップ)」が二大メジャーという感じです。本土では「SPAM」の名前がランチョンミートの代名詞ともなるくらいメジャーですが、実は沖縄の家庭向けとしては「TULIP」製品の方が人気だったりします。よくテレビCMもやっていて、「TULIP」を利用した料理番組コーナーなどがあったりするくらいです。
「ゴーヤーチャンプルー」を作ってみましょう。
メイン食材のゴーヤー、豆腐、ランチョンミートを紹介したところで、さっそくゴーヤーチャンプルーの作り方に移りましょう。
あくまで家庭料理なので、味付けの分量などはお好みで足していってくださいね。
※材料※(4人分)
・ゴーヤー1本(好きな人は2本でも)
・ランチョンミート1缶(ない場合は豚肉150gでも代用可能)
・卵 1個(ゴーヤーの味が気になる人は2個くらい使った方がいいかも)
・豆腐 半丁(木綿豆腐1丁でも)
・サラダ油や白ゴマ油など、味にクセのない油 適量
・ごま油 適量
・塩/こしょう 適量
・お酒 大さじ1
・醤油 大さじ1.5
・鰹節 1袋
※味は目安です。最初少なめに入れて、後で食べてから塩コショウで調整するなどしたほうが良いと思います。
(1)ゴーヤーを縦半分に切ります。
(2)種とワタをスプーンで取り除きます。
このワタの部分が苦みなので取り除きますが、栄養もこの部分の方が多いのですよね・・・
もし、気にならないようでしたら、輪切りにするのもアリです。
また、ゴーヤーのワタと種を味噌汁に入れたり、揚げたりして使うなど二次利用も可能。
(3)薄切りにして、塩を振り、しばらく置いておきます。
この作業で水分を抜き、下味をつけておきます。
また、生のままツナマヨとまぜてサラダにしてもおいしいですよ~
(4)豆腐を適当な大きさにちぎってザルに上げて水を切っておきます。
綺麗に角切りにしてもいいのですが、豆腐の断面が不ぞろいな方が味がしみ込みやすいです。
(5)ランチョンミートを細切りにします。
ランチョンミートを缶やパックから出して適当な大きさに切ります。すでに加熱済みなのでそんなに小さく切らなくても大丈夫です。
(6)豆腐をサラダ油で炒めて水分を飛ばし、焼き色を付け、いったん火からおろします。
まずは豆腐の水分を完全に飛ばします。
(7)ゴマ油でランチョンミート→ゴーヤーの順に炒めます。
塩につけていたゴーヤーは水洗いし、水気を切っておきます。
個人的にはポークの表面がカリカリになり、ゴーヤーがシャキシャキよりも火が通ってしんなりしたほうが好きです。ということで丹念に炒めております。
また、ここでにんにくを加えても風味が加わります。にんにく好きなら試してみても。
(8)豆腐を戻し入れ、塩・こしょう・酒・醤油を加えて炒めます。
この時、結構豆腐が崩れますがあまり気にしなくてもいいです。
(9)調味料の水分が引いたら、溶き卵を回しいれて固まるまで炒めます。
(10)最後に鰹節を振りかけて、全体に絡めます。味見してみて物足りないようだったら、塩コショウで調整します。
(11)器に盛りつけます。
(まとめ)
「ゴーヤーチャンプルー」は沖縄料理ではメジャーな一品。実は「チャンプルー」という言葉は「まぜこぜにしたもの」という意味なので、ゴーヤーだけでなく、お麩、豆腐。そうめんなど沖縄ではたくさんの「チャンプルー」料理があります。
また、ゴーヤー自体がキウイよりも多くのビタミンCを含む栄養たっぷりの野菜。普通は加熱すると壊れてしまうビタミンCですが、ゴーヤーのビタミンCは加熱しても壊れにくい性質を持つことから、チャンプルーにしても栄養たっぷりです。
さらに、ゴーヤーの苦み成分には胃腸の粘膜保護や食欲増進など夏バテにはピッタリの効能を持つ「モモルデシン」が含まれています。炒めるだけでなく、生で食べたり、パイナップルなどとあわせてスムージーにしてもおいしいですよ。
これから夏のグリーンカーテンを作る方は、ぜひ今年はゴーヤーにしてみてはいかがでしょうか?
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。