「佐野黒から揚げ」を名物に!父親有志が考案
伊藤忠食品は、自社がCSVとして推進している「商業高校フードグランプリ」をプラットホームとしたビジネスマッチングの展開を始めている。栃木県佐野市の父親有志が考案した「佐野黒(くろ)から揚げ」の製品化を目指し12、13日に東京国際フォーラムで開催する自社展示会「FOOD WAVE 2018 TOKYO」のCSVコーナーに出展。取引メーカーとマッチングをする。市販品もしくは惣菜での開発チャンスを狙い、すでに候補メーカーが出てきているという。
「佐野黒から揚げ」は調味料として佐野市の商業高校・佐野松桜(しょうおう)高等学校が開発したソースを使うなど、製品化を通じて佐野ラーメンやイモフライに続く名物を生み出すことで、父親たちが目指す佐野市のPRと地域活性化に貢献したい考えだ。
5月中旬には父親たちによる「佐野市パパプロジェクト」のメンバー、伊藤忠食品のCSVチームや惣菜チームなどが佐野市内に集まりミーティングを実施。特別参加の料理研究家さわけん氏のアドバイスを取り入れながらネーミングを検討し「佐野黒から揚げ」に決めた。
イモフライに代表されるソース文化が根付く北関東らしく、揚げる前に鶏肉をソースに漬け込むのが最大のポイント。正式なレシピは現在詰めているところだが、見た目の黒さと片栗粉によるガリッとした食感、口に入れたときに広がるスパイシーな味わいなどが特徴となりそうだ。
味わいの鍵を握るソースには、地元の佐野松桜高校が水産系の馬頭(ばとう)高校と共同開発した「馬松(ばしょう)ソース」を使用。すでに馬頭高校が製品化していたアユの魚醤が隠し味となっている。
同社は9月28、29日の2日間、第6回となるフードグランプリ開催を決定している。今年は約30社の食品関連企業の協賛を得て初めての単独開催で、東京・丸の内「KITTE」で開催。食品開発のプロや協力メーカーが審査員となる予定で、有名芸能人の審査員起用も検討し、業界外の一般消費者にも取組みの周知を図る。
今後、中高生向けのマーケティング、プロモーションや商品開発マッチングを行い、CSVのプラットフォームとして進化させていく意向だ。
◇日本食糧新聞の2018年6月4日号の記事を転載しました。
日本食糧新聞の発行からウェブサービスの電子版、セミナーや展示会まで、食に関わる情報サービスをベースに人とのつながりやビジネスを支えます。 日本食糧新聞 外食レストラン新聞 百菜元気新聞 月刊食品工場長 電子版 たべぷろ 動画配信等のメディア事業 食品経営者フォーラム 食品文化振興会 新製品研究会 表彰事業 ファベックス 展示会 料理教室等各種事業
詳しくはこちら
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。