世界5大陸のレストランを選定する情報サイト「LA LISTE(ラ・リスト)」は5月24日、フランス大使公邸で「ラ・リスト2018年日本最優秀レストランを祝うレセプション」を開催。各界約280人の招待客らが「世界のトップ1000店」に選ばれた東京・銀座久兵衛や長年の功労者など56店の料理人やシェフ、レストラン・オーナーの受賞を祝った。

ラ・リストは15年に創設。国際グルメガイドとレビューの情報蓄積サイトで、550以上の出版物と数百万のWebサイト・レビューをまとめ、同組織が開発した独自のアルゴリズムによって採点し直し、幅広い料理ジャンルにわたる「世界のトップ1000店」を選出している。

18年ランキングでは、日本135店、中国123店、フランス118店、米国88店がランクインした。日本は、世界の美食リーダーとして3年連続で首位の座に君臨しており、他国を圧するこの業績をたたえるために、東京都内のフランス大使公邸においてプライベート・セレモニーが開催された。

ローラン・ピック駐日フランス大使は「ラ・リストはさまざまなことに対するオマージュであり、食文化や今回紹介される料理人、日本とフランスの友好をたたえるものだ」と紹介。

フィリップ・フォールフランス大使・ラ・リスト総裁は「昨年12月4日にパリのエリゼ宮殿で行われた第3回受賞発表ガラパーティーで、エマニュエル・マクロン仏大統領はラ・リストの受賞レストランの発表を、世界の料理界におけるオスカー賞に相当する行事と述べた。皆さんもこれからは『ラ・リストは食のオスカー』と呼んでほしい」と訴えた。

99.50(100点中)で国内第1位(五大陸第3位)の銀座久兵衛など54店と長年の功労をたたえ、帝国ホテルのレ セゾンとレストランパッションが表彰された。庭園で受賞記念の動画を撮影したのち、受賞式が行われ、記念プレートが授与された。

◇日本食糧新聞の2018年6月1日号の記事を転載しました。