国分グループ本社はスペインワインを拡充する。国際的ブランド「ライマット」を業務用中心に6月7日から投入。増加が見込まれる訪日外国人の取り込みを強化していく狙い。「ライマットは2年後に全ての畑で有機の認証を取得する予定。世界的な評価もさらに高まると大変期待している」(堀潤二郎マーケティング開発部副部長)。発売から1年間で5000ケース(9L換算)の販売を計画する。

ライマットは3シリーズ計9アイテムで展開。希望小売価格は1400~2500円までの幅で取り揃えている。国分のスペインワインのポートフォリオで、「この価格帯のブランドを加えたかった」(網島隆開発二課課長)との背景もある。

さらに、今回の発売に合わせボトルラベルを刷新。最大の特徴は、ブドウの凝縮感を10段階の数字で表記したキャップシール。番号が大きくなるほど重い味わいになる。消費者側の課題として、ワインの選び方が分からないことが挙げられるが、味わいの違いを一目で分かるようにすることでリピート購入を促進したい考えだ。

国分は3年前からフランスや豪州などのトップブランドを積極的に拡充してきた。ライマットの投入でさらなる勢いをつけ「国際的ブランドを日本に根付かせる」(網島課長)と意気込む。

堀潤二郎マーケティング開発部副部長(左端)

◇日本食糧新聞の2017年4月26日号の記事を転載しました。