焼きそば専門店の「水卜(みうら)」のテーブルに用意されているのが、「にら唐辛子」「からしマヨネーズ」「天かす」の“味変トリオ”。焼きそばを、自分好みにカスタマイズできるツールとして好評である。

パンチ力でうまさアップ

中でも、少量でも強力な辛さを演出するのが、自家製の「にら唐辛子」。同店は、ラーメン店「サバ6製麺所」(経営・マリブ)の系列店で、ラーメン店でも取り入れている同品を採用している。生のニラに、粉唐辛子とごま油、醤油で作るため日持ちがせず、3日以内の消費量を目安に製造するという。

さらに、市販のマヨネーズにアレンジを加えた「からしマヨネーズ」も、しっかりした辛さに仕上げている。「ソースは、フルーティーで甘めの味わいに調節しており、そこに辛味をプラスすることで、パンチ力あるおいしさに。辛い味が好きな人も、自分流に楽しんでもらえるように設定しています」(三浦翔平店長)。

また、「天かす」は、通常では調理途上で入れるものだが、あえて別に提供。後のせすることで、サクサクした食感が楽しめるのも新鮮だ。お好み焼きでは、完成品の味変は難しいが、これら3品によりアピールされるのが、自由度が高い焼きそばの魅力。まさに、いい仕事をする“脇役”として、存在感を発揮している。


◆店舗情報
焼きそば専門「水卜(みうら)」
所在地=大阪市中央区安土町1-6-11

◇外食レストラン新聞の2018年4月2日号の記事を転載しました。