ル・ショコラ・アラン・デュカスは、海外初出店となる東京工房に続き、2店舗目の東京・六本木店を4月27日に開店した。今回の出店は、パリのショコラを多くの人に知ってもらいたいとの思いによるもので、ショコラティエの伝統技術の伝承と育成にも意欲的に取り組んでいく。

フランス料理の巨匠アラン・デュカス氏は30年以上もショコラに対して並々ならぬ情熱を抱いており、信頼するショコラティエのニコラ・ベルジェ氏とともに「ショコラ工房」という形で夢を実現させた。

工房は、同氏の良質な素材を厳選し、素材の味わいと香りを十分に表現するという料理哲学が息づいている。初の海外出店を日本に決めたのは、同氏が、すべてが繊細で卓越した質の高さを誇る、日本に長年深い情熱と愛着を持っていたのが理由だ。

23日に開催したプレス内覧会では、オープンキッチンで作り立ての六本木店限定メニュー、ミカンを使用したタルトとカカオニブのアイスクリーム「アグリューム ファン・サブレ・グラス オ・グリュエ」が提供された。

ショコラティエシェフのジュリアン・キンツラー氏は、「日本の皆さんにパリのショコラの工程、技術を紹介できてうれしい」と、ボンボン・ショコラ製作指導のため来日していたカンタン・フランシス=ゲニュー氏とともに、日本2号店開店の喜びを語った。

店舗は、1階がショコラの販売ブティックで、2階がカフェになっている。ブティックでは、日本橋の東京工房で作られたボンボン・ショコラ16種類、タブレット26種類、日本限定メニューの焼き菓子などが購入できる。

〈店舗概要〉▽東京都港区六本木6-12-2、六本木ヒルズ六本木けやき坂通り▽営業時間=午前11時から午後9時

◇日本食糧新聞の2018年4月30日号の記事を転載しました。