メゾン・ランドゥメンヌ・ジャポンは、国内2店目となるブーランジェリー・パティスリー「メゾン・ランドゥメンヌ赤坂店」を16日に開店した。2号店は、「パリのグルメと“ほっこり”をオフィスでも」をコンセプトに、オフィス街、東京・赤坂に出店。フランスアルザス地方の伝統料理である薄焼きピザ風の「タルト・フランベ」がスペシャリテで、看板商品のクロワッサンとドリンクなどをセットにした「モーニングセット」やサンドイッチ、サラダ、デザートをセットにした「ランチボックス」など、ビジネスパーソンのライフスタイルに沿ったメニューを展開。

12日開催のプレス内覧会で石川芳美社長は、「国内3年ぶりとなる赤坂店は、日本・仏含め、初めてのビジネス街への出店」と説明し、ビジネス街の特性に合わせた、商品、メニュー、サービスを提供し働く人に癒やしを提供するとの考えを示した。

赤坂店では、出勤前の朝食需要には、クロワッサンと厳選したドリンクを提供。ランチ需要にはボリュームのあるサンドイッチとサラダ、デザートをセットにした「ランチボックスS」を1000円で提供。ランチボックスは、店内に入ることなく購入できる。

フランスアルザス地方の伝統料理である薄焼きピザ風の「タルト・フランベ」(5種類)がスペシャリテで、ランチや仕事終わりのくつろぎのひとときに、高温のオーブンで20秒加熱し熱々を提供。

石川芳美社長(右)とロドルフ・ランドゥメンヌ氏

さらに、ビジネス街に対応しギフト用の焼き菓子、自家製コンフィチュールなども充実。エッフェル塔などパリの風景を石川社長がデザインした専用ボックスを用意し、「手土産需要」を狙う。ヴィエノワズリーやハード系パンなどは、麻布台本店と同様の品揃え。

さらに、オーガニックにこだわったPETボトルのハーブティーや同じくオーガニック豆乳ドリンクなどを用意。店舗デザインは、飲食スペースは麻布台本店と同様アンティーク調に仕上げ、中心となるスペースは、白を基調に大理石、ステンレスを組み合わせモダンでラクジュアリー感のある内装に仕上げた。

ランチボックスは専用窓口で購入可能

ロドルフ・ランドゥメンヌ氏は、フランスでの展開について、15店舗目で初の郊外店を6月にフランス・リールに開店することを明らかにした上で、フランスのブーランジェリーの最新動向について「パン屋がサンドイッチなど塩味系のスナッキング的商品を扱うケースが増加している。

15年前には、こうしたことはなかった。従来、ブラッセリーなどにパンを収めていたが、ある段階でパン屋がなんでサンドイッチを売らないのかということに気づいた」と説明。

メゾン・ランドゥメンヌは、パン職人で実業家の石川社長とパートナーのパティシエ・実業家のロドルフ・ランドゥメンヌ氏が06年にフランス・パリで開業したブーランジェリー・パティスリー。グルメガイド「ビュドロ」で〈パリ最高パン屋賞〉を受賞するなど話題を集め、現在は、パリ市内で14店舗を展開する。

15年3月に日本1号店となる「メゾン・ランドゥメンヌ麻布台本店」を開店した。石川社長が手掛けるパンは、100%手作りにこだわり「昔ながらの伝統的な商品と技術の継承」をコンセプトに、自家製天然酵母を使用し、低温長時間発酵で熟成させた、小麦の香り豊かな味わいが特徴。麻布台本店は、パン、菓子、デリカテッセンに加え、レストランを併設する。

〈店舗概要〉▽所在地=東京都港区赤坂2-10-5▽営業時間=午前7時~午後7時30分、土日祝日休

◇日本食糧新聞の2018年4月18日号の記事を転載しました。