アサヒビールは今春、全国の銭湯でノンアルコールビールテイスト飲料「ドライゼロ」の飲用喚起に乗り出す。全国各地で順次、9万本規模の無料サンプリングを実施。人気の銭湯漫画「テルマエ・ロマエ」とタイアップしたポスターなどを展開し、“風呂上がり”の飲用を訴求していく。

「ドライゼロ」は18年、銭湯に加え、サービスエリアやスポーツ施設でのサンプリングを積極化する考え。新たな飲用シーンの提案により、年間販売量で前年比3%増の718万ケースを目指す。

4月下旬から5月末には、東京都浴場組合の協力を得て、都内の銭湯224ヵ所で6万7000本、その他エリアでは3月末から約2万3000本を配布する。

また、“よい風呂の日”の4月26日には東京都墨田区の大黒湯の壁に唯一の女性銭湯絵師である田中みずきさんがオリジナルの壁画を制作。12日間の期間限定で“ドライゼロの湯”として展開する計画もある。

「ドライゼロ」は17年、年間で過去最高となる697万ケース(大瓶換算、前年比7%増)を販売。「2年連続でノンアルビールテイスト市場で売上げナンバーワンを獲得した」(同社)。18年も過去最高の販売量の更新を狙う。

◇日本食糧新聞の2018年4月9日号の記事を転載しました。