通年で店頭に並んでいるアスパラガス。旬はまさに今!春先から初夏にかけてです。収穫量全国ナンバーワンは、日本におけるアスパラ発祥の地でもある北海道。次いで佐賀県、長野県、長崎県、熊本県と九州もアスパラの産地です。我が家は毎年、春と夏に長崎県壱岐市のアスパラガスをお取り寄せして旬を味わっています。今回は、今が旬のアスパラをおいしく食べるコツをお伝えします。

新鮮でおいしいアスパラガスの見分け方と保存の方法

スーパーなどでたくさん並んでいるアスパラガスの中から、おいしいアスパラガスを見分けるポイントは3つ!

<1>穂先:固く締りがあり茎が真っすぐで濃い緑色のもの
<2>太さ:茎が太く根もとまで張りがあるもの
<3>切り口:きれいでみずみずしく、乾燥していないもの

収穫して3時間以内が最もおいしいといわれるほど、アスパラガスは鮮度が命!できるだけ新鮮なうちに早めに食べてしまうことが何よりですが、ちょっとしたひと手間で鮮度を保ちながら保存することも可能です。

生の状態で冷蔵保存(野菜室)

成長が進んでしまうため、常温保存には向きません。乾燥を防ぐため、濡らしたキッチンペーパー(新聞紙でもOK)で包み、ジッパー付きの袋に入れたら野菜室で穂先を上にした状態で立てて保存。牛乳パックやペットボトルなどを半分に切ったものを使うと便利です。2~4日くらいで食べきりましょう。

茹でた状態で冷蔵保存

茹でたアスパラガスは、保存容器やジッパー付きの袋に入れ冷蔵庫で保存。2~3日くらいで食べきりましょう。

冷凍して長期保存

食べやすい大きさに切ったアスパラガスを固めに茹でます。キッチンペーパーなどでしっかりと水気をふき取り、フリーザーバッグに平らに並べます。この時、しっかりと空気を抜くこと。ステンレスのトレーに乗せ冷凍庫で凍らせて保存。1ヵ月程度で食べきりましょう。冷凍したアスパラガスは冷蔵庫でゆっくりと解凍しましょう。

アスパラガスの下ごしらえとおいしい茹で方

おひたし、浅漬け、炒めもの、揚げ物、サラダなどいろいろな食べ方ができるアスパラガス。茹ですぎに注意してさまざまなお料理に使いましょう。

下処理の方法

  1. 根もとを2~5cmほど切り落とす。
  2. 根もとの硬い皮をピーラーで薄く剥く。

おいしいゆで方

ちょっとした塩使いで甘みを引き出し、色鮮やかに仕上がります。お湯だけで茹でると色も悪く、食べた時に水っぽくなります。

  1. 大きめのバットに水1リットルを入れ、塩小さじ1を入れた塩水を作り15分ほど浸しておく。
  2. アスパラガスが丸ごと入るフライパンで1リットルの湯を沸かし、塩小さじ2を加える。
  3. アスパラガスを加え塩ゆでする。ゆで時間は太さに応じて1分30秒~2分程度。
  4. ゆで上がったアスパラガスは、用途に応じて、冷水に取り色止めをする。
お弁当用に小さく切って保存

<補足>
アスパラガスの三角の突起(はかま)が気になる場合は、茹でた後に指でつまみひっぱって取り除く。

お弁当や少量の調理には電子レンジがおすすめ。調理するサイズに切ったアスパラガスを耐熱皿に並べ、少量の水をふりかけラップをしたら1~2分加熱する。

からだが喜ぶおいしい食べ方

日光をたっぷり浴びて育つアスパラガスは栄養が豊富で、ゆでても栄養成分がほとんど流れ出ることがないという特徴があります。

●アスパラギン酸

 アミノ酸の一種で新陳代謝を促し、疲労回復やスタミナ増強に効果があるそうです。
また、利尿作用により、腎臓や肝臓の機能回復にも効果があると言われています。

●ルチン

 穂先部分に含まれるフラボノイド色素の一種で、血管を丈夫にし、高血圧や動脈硬化の予防に効果があります。

引用元:旬の食材百科辞典

アスパラギン酸と相性の良いビタミンB2は豚肉に豊富に含まれています。アスパラガスの肉巻きこそ王道のメニュー。相乗効果で疲労回復効果も倍増間違いなし!作りやすく、お弁当にも最適です。

アスパラガスは、美味しいだけでなく元気になれる食材ですから、旬を逃さずたっぷりといただきましょう。