ベビースターラーメンのテーマパーク!「おやつタウン」を津市に来夏オープン
おやつタウン社は、ベビースターラーメン工場一体型施設「おやつタウン」を三重県津市に2019年夏開業する。同社は、48年の創業以来ベビースターラーメンをはじめとしたスナック菓子などを提供するおやつカンパニーの松田好旦会長が資本金1000万円を出資し15年に設立。松田氏が社長を務める。
おやつカンパニーとの資本関係はなく、同社久居工場に隣接する施設建設用地は、おやつカンパニーから取得する。用地費用を除く投資額は約25億円。初年度集客目標は約40万人で、約12億円の売上げを見込む。
15日に東京都内で開催した会見で、松田社長は、施設建設目的を「おやつカンパニー70周年を記念し、支え続けていただいた“過去・現在・未来”のベビースターファン、地元の皆さま・社員への感謝の気持ちを形にするテーマパークをつくること」と説明した上で、「来園者に感動や笑顔を提供すると同時に絆を深め、創造性や人間性を育む場となることを目指す」との考えを示した。
嶋田亘克常務は施設立地について、建設地は三重市内で、交通アクセスは伊勢自動車道久居インターから車で5分。最寄り駅は近鉄名古屋線・久居駅、駅と施設間の移動は、現在、三重交通と協議している。
名古屋から60分、大阪から100分という利便性と伊勢神宮、鳥羽、志摩など県内の観光地と連携すると説明。また、施設成功に向け、「オンリーワンの価値を提供し、来園時にまた来たいと思わせる仕掛けづくり」が重要とした上で、「NTTコミュニケーションズの協力で最新のデジタル技術を活用」し実現する考えを示した。
来賓の鈴木英敬三重県知事は、「新たなフードエンターテインメントの誕生をお祝いすると同時に、三重県のブランド力向上、海外を含めた交流人口の増加、県内の食関連産業のレベル向上につながると期待している」と述べた。おやつカンパニーの手島文雄社長は、「両社力を合わせ、価値を提供し共に成長していく」と述べた。
同施設は、「たっぷりたのしい夢としあわせの提供」とのテーマの下、「遊べる」「学べる」「創れる」をコンセプトに、親子で体験できるオリジナルのベビースターラーメン作りやNTTグループによる最新のITを活用したコンテンツ、国内最大級の屋内型アスレチック、子どもだけが入室できる秘密の研究所などを備える。
施設は、最新のデジタル技術を活用し、生活におやつがより身近にあった昭和の様子を再現した「おやつミュージアム」。日本最大級の屋内型アスレチックを有する「おやつ広場」。オリジナルベビースターをつくることができる「体験コーナー」および「フード&お土産コーナー」の4コーナーで構成。
また、施設完成後は、年間約2万人が参加するおやつカンパニー工場見学ツアーと連動し工場見学に加え、実際に自分で作るという体験を通し、工場一体型ならではの特別な価値の提供を目指す。
〈施設概要〉▽所在地=三重県津市森町2234-1▽延床面積=1200坪(約4000平方m)▽建築構造=鉄骨造2階建て▽営業時間=午前10時~午後6時(予定)▽設計・施工=NTTファシリティーズ▽企画・デジタルコンテンツ=NTTコミュニケーションズ
◇日本食糧新聞の2018年3月23日号の記事を転載しました。
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