プチプラアイテムでいつもの食卓をパッと華やかに演出するテーブル&フードスタイリストの渡辺有子です。
欧米の春の季節行事イースター。日本でもテーマパークを中心に認知度が高まりつつあり、百貨店やスーパーでもイースター商戦が広がってきていますね。
そこで、今回はイースターのシンボルでもある卵にひと手間かけて、春のおもてなしに使えるフードスタイリングをご紹介します。

イースターとは?

イースターは日本語では「復活祭」と呼ばれ、十字架にかけられて亡くなったイエスキリストが3日後に復活したことを記念するキリスト教において最大の祝祭行事です。

欧米では休暇が設けられていて、クリスマスと同様家族でご馳走を食べてお祝いします。イースターは毎年日付が変わる移動祝祭日で、2018年は「4月1日」になります。

イースターのシンボルのひとつが卵で、生命や復活を象徴するものとしてカラフルに装飾された「イースターエッグ」を飾り付けに使用します。

日本では宗教的な意味合いよりも、「春の訪れを祝うおまつり!」というイメージで広がりつつありますね。そこで、今回はシンボルの卵を使って春のおもてなしにおすすめのオシャレなスタイリングアイデアをご紹介したいと思います。

ゆで卵を上手に半分にカットする方法

今回はゆで卵を使用したフードスタイリングのアイデアですが、ゆで卵は包丁でカットすると黄身の部分が崩れてボソボソとした断面になってしまいます。フードスタイリングでは見た目の美しさも大切なポイント!

ということで、おすすめなのが糸を使用する方法です。用意するのは縫い糸のみ。

写真のようにカットしたい方向に糸をかけてギュッと引けば、スパッと断面にカットすることができます。
あっという間にカットできて簡単な上、とても気持ち良いのでクセになりますよ!ぜひお試しください。

簡単で手軽なゆで卵のオードブル!エッグファルシー

ゆで卵がきれいにカットできたところで、ひとつめのおもてなしアイデアは「エッグファルシー」です。
ファルシーとは、フランス語が語源の詰め物料理のことです。エッグファルシーのほか、プチトマトやマッシュルームなどで作る方法もあります。

作り方はとても簡単で、カットしたゆで卵から黄身を取り出し、マヨネーズやレモン、塩コショウなどで味付けして白身に戻すだけです。

絞り袋に入れて絞り出すとより本格的になりますが、スプーンですくいながらこんもりと白身に盛り付けるだけでも十分です。仕上げにいくらとパセリを振りかければ、おもてなしに使える小さなオードブルの完成!

一口サイズで食べやすくいくらの塩気がアクセントになってとてもおすすめです。ほかにも、プチトマトの赤や、ブラックオリーブの黒でアクセントをつけても見た目に楽しいですね。

定番のポテトサラダをミモザ風に!

ゆで卵を使用したおもてなしのアイデア、もうひとつは定番のポテトサラダのトッピングに、ゆで卵をかけた「ミモザ風」です。

黄色い小花が可愛らしいミモザは、欧米で「春を知らせる花」として親しまれています。日本でも、この時期菜の花とともにボリュームのあるミモザがお花屋さんの店頭に沢山並んで春を感じさせてくれますね。

今回は「ミモザ風」ということで、ミモザの花をイメージして卵の黄身を全体に散らして、ポテトサラダに彩りをプラスしてみました。

普段はゆで卵をじゃがいもと一緒につぶして混ぜ合わせますが、「ミモザ風」はゆで卵の黄身の部分を取り出しておろし器ですりおろしてトッピングにしています。

パウダー状の黄身で彩りがよく、いつものポテトサラダも簡単に春のおもてなしの一品になります。

春の足音が聞こえてくる3月は、門出の時期でもあり家族や友人と集う機会も増えます。そんな時に、季節行事を食卓に取り入れると季節感のある食卓が広がります。ぜひ今年はイースターで春のおもてなしを楽しんでみてくださいね。