ニコニコのりは3月1日、プレミアム商品の拡充、注目トレンドへの対応をキーワードに“新たな付加価値の創造”を目指す新製品・リニューアル品計4品を発売。
プレミアム商材からは、黒海苔に香り豊かな青海苔が入った九州有明海産海苔を使用した「有明海産青のり入焼のり5枚」(板海苔5枚、オープン・参考価格税別400円)を上市。

芳醇(ほうじゅん)な黒海苔のうまみとほのかに香る青海苔の風味が特徴で、有明海産の上質な黒海苔の“旨みたっぷり歯切れと口溶けが良い”をベースに、青海苔の“香り良く芳しい”要素が相乗効果となりおいしさを際立たせている。

注目トレンドからは“インスタ映え”と“簡単・便利”に着目。今回、海苔に文字やイラストが切り抜かれ、弁当やおにぎりが簡単にデコレーションできる「おしゃべりのり」シリーズに関西弁バージョンを追加。

“おおきに”や“うまいで”などのフレーズをレーザーカットした「おしゃべりのり関西弁6枚」と、より関西弁色の濃い“なんでやねん”“せやねん”などの言葉を入れた「同ごっつ関西弁6枚」の2品(いずれも6カット6切6枚、同300円)を発売する。

某SNSの1月度投稿数で「キャラ弁」は前年比55%増、「デコ弁」は同79%増と、ますます注目度が高まっており、同シリーズ拡充でさらなるトレンド対応を進める。

また、“おにぎらず”専用の全型海苔「瀬戸内海産おにぎらず塩のり」(同350円)をリニューアル。より簡便性を訴求したパッケージに刷新するとともに入数を7枚へと変更し、トライアルユーザー獲得を狙う。同品は瀬戸内海産原料を使用し、その海苔にあらかじめ塩とだしを付け、独自製法で手がべとつきにくい味付海苔に仕上げている。

15年春の発売以降、おにぎらずブームのけん引役として市場に定着しているが、「海苔で健康推進委員会」の17年度調査では、おにぎらずの認知率は89.8%と高いものの、トライアル率は26.6%にとどまるとの結果が出た。

同社にも「作り方が分からない」「ご飯の量が分からない」との意見が届いたことから、より簡単に作れるように、パッケージ正面に実寸大のご飯の位置目安を記載。「トライアル率が低いということはまだまだ拡大できる余地もあること」(同社)とし、新規層獲得および市場拡大につなげたい考えだ。

◇日本食糧新聞の2018年2月23日号の記事を転載しました。