カゴメは25日の「東京マラソン」を前に、野菜の健康情報を積極的に公開している。12日に東京都港区で「『野菜と生活 管理栄養士ラボ』による女性のための『野菜と運動』セミナー」を開催した。22~24日は江東区の「東京マラソンEXPO」で同セミナーと体験イベントを行う。「マラソン」はトマト7万個を配布。目指す「野菜の会社」像を伝える。

東京マラソンや平昌オリンピックなどスポーツ大会が集中する2月、情報発信を強めている。ラボは昨秋、管理士の社員で結成。野菜研究の知見、メニュー開発・提案力を自治体・団体へ提供し、健康経営を支援している。

12日のセミナーは初めて一般消費者に向けて、うち女性ランナーを対象に主催。月刊『ランナーズ』広告で募集し、定員30人に400人の応募を得た。ゲストに元プロビーチバレー選手の浅尾美和を迎え、講師は公認スポーツ栄養士の上野真子氏、カゴメ管理士の関根理央氏が務めた。スポーツ効率を高めるのに重要な食習慣を紹介した。

上野氏は体の遅い代謝タイミングを伝え、ビタミンなどに富む野菜を応援団にした、食習慣の継続が必要と指摘。運動直後は「野菜生活smoothie豆乳バナナMix」が最適といった、スポーツ前後で最適な栄養摂取法も教えた。

関根氏は野菜量60gが一目で分かる「ワンベジハンド」を説明し、カットや冷凍野菜、ジュースを活用した、長続きする食生活を提案した。

同様のセミナーは24日午後1時から「EXPO」のカゴメブースでも行う。ブースでは3日間、350gの野菜摂取目安量を当てるゲーム、ネット上のクイズに答えて乾燥(完走)トマトがもらえるイベントを実施。12日のセミナー動画も放映する。東京マラソンのナンバーカードを引き替えに来る、ランナー3万人以上に、野菜の真価を広める。

当日は「高リコピンリッチトマト」などの「公認トマト」を、マラソン各地点で無償提供。モノ・コト両面で「野菜の会社」の認知度を高め、国民の健康増進を促す。

◇日本食糧新聞の2018年2月19日号の記事を転載しました。