ポッカサッポロフード&ビバレッジは、「国産素材無糖茶」シリーズ各商品の個の力を強化し、相互トライアル創出に注力しながらファンの拡大に取り組む。各地の国産素材にこだわる同シリーズの魅力の訴求をさらに図るため、旅行ガイドブック「ことりっぷ」監修の「旅茶列島」キャンペーンを展開している。

「ことりっぷ」監修の「旅茶列島」キャンペーン

まずは、希少性の高い愛知県産の六条大麦を使用した「にっぽん麦茶」を新たに投入。カフェインゼロという特性から子どもを持つ女性を中心に購入が広がり、2年連続で2桁伸長する麦茶市場に対応するもの。

愛知県産六条大麦を遠赤外線で焙煎(ばいせん)して香ばしさを高めるとともに、やさしい味わいのために熱風焙煎して粉砕した福井県産六条大麦をブレンドしており、麦茶の香ばしさがありながら、苦味がなく、コクとうまみが楽しめ、子どもから大人まで幅広い層に飲みやすい麦茶に仕上げている。

昨年投入した「富良野ラベンダーティー」は、ユーザーの購入時間帯が夕方や夜に高いことに着目。仕事中のリフレッシュや仕事帰りのリラックスタイムの飲用シーンが多いと推測されることから、好評を得ている爽やかな飲み口はそのままに、ラベンダーの華やかな香り立ちを高めることで、さらに飲用機会増加を狙い国産リラックス・リフレッシュティーとしての定着を目指していく。

神啓文商品戦略統括部飲料戦略Gグループリーダーは「国産希少素材という、安全・安心かつおいしいという素材の魅力をいかに伝えるか、に注力していきたい」と語る。

その魅力を伝えるため、旅をモチーフにした「ことりっぷ」監修の「旅茶列島」キャンペーンを展開する。女優の鈴木ちなみが、各商品のルーツを求めて「加賀棒ほうじ茶」では石川県金沢へ、「富良野ラベンダーティー」では北海道富良野などに旅し、Web動画を通じて、その魅力とこだわりを伝えていく。Webに加え、店頭POPでの展開やマストバイキャンペーン、誌面タイアップ、SNSなどでの拡散を図り、ユーザーの共感や接触機会の拡大に取り組む。鶴谷哲司商品戦略統括部飲料戦略G茶系飲料開発担当は「ユーザーの日常生活での露出を図り、タッチポイントを拡充し商品や各地の素材の価値理解の促進を図る」と意気込んだ。

◇日本食糧新聞の2017年4月14日号の記事を転載しました。