千葉県柏市在住のたべぷろ編集部員・田中茂中といいます。出身地は千葉なのですが、母方の実家が山形県米沢市。そのため山形県はたびたび出向く機会が多く、幼い頃から親しんでいた土地でもあります。
そんな山形県のソウルフードと言えるものの一つ「玉こんにゃく」をご存じでしょうか?
山形県は、実はこんにゃくの消費量が日本一。その一端を担っているのはこの山形県のソウルフード「玉こんにゃく」の存在が大きいのではないかと思います。

山形だけの丸いフォルム「玉こんにゃく」

こんにゃくは食物繊維を含んだ低カロリー食品。腹持ちの良さも相まって、美容やダイエット食品としても鉄板の存在です。

そんな全国のスーパーなどで手に入るこんにゃくは糸の形状や、長方形の形状をしているものが一般的ですよね。他県では丸いフォルムの玉こんにゃくはあまりお目にかからない存在ですが、山形に足を運ぶと一変。ずらりと並ぶ丸いこんにゃくたち!

山形のお祭りなどの催し物でも必ず玉こんにゃくは登場しています。「玉こん」とも呼ばれ親しまれていますよ。

玉こんにゃくの調理は醤油ベースのシンプルイズザベスト

玉こんにゃくの調理は基本的に、お醤油で煮込んで味付けをします。基本は醤油ベースを外れません。「たったそれだけなの?」と思うかもしれませんが、実物を前にするとかなり香ばしくて惹かれてしまう香りですよ。

自宅で作るときは既に味付けがされているものが販売されていたりもしますが、他にもスルメやめんつゆなどをお醤油と一緒に煮込むと深みが増します。

玉こんにゃくの食べ方は数個つなげた竹串でガブリ!

玉こんにゃくの肝心の食べ方はですが、串にいくつか刺してお団子のようにしてからガブリといただきます。玉こんにゃくは山形でのお祭りの出店には欠かせない存在なので、手を汚さずに片手で食べ歩きがしやすい食べ方で提供されているのですね。

今回のために足を運んだ山形のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」でも、玉こんにゃくをパックで購入した際に「串は何本必要ですか?」と声をかけてもらいました。竹串は玉こんにゃくをいただくのに欠かせない存在なのですね。

実際に玉こんにゃくを食べてみた!お団子よりも食べやすいかも?

さっそく購入した6個入りのパックから取り出して、玉こんにゃくを竹串に刺し直してからいただきました。しっかり醤油が染みこんでいるのですが、こんにゃくですので後味がどこかすっきりしています。

和菓子のお団子や焼き鳥などの串で食べる食べものは、どうしても途中から串に食材がくっついてしまって食べにくいことってありますよね。

その点では玉こんにゃくはこんにゃく特有の弾力がしっかりあるので、串での食べにくさが全くありません。噛みやすく串にまとわりつきませんから、玉こんにゃくをおいしく手軽に食べることができますよ。そういう食べやすさからも、催し物などで登場するのもうなずけますね。

山形県で愛された食べ物「玉こんにゃく」は、他の地域にはない丸いお団子のようなこんにゃくです。お醤油の香ばしさが詰まっているこんにゃくを串で刺して、お団子のようにして気軽に食べられます。値段も手頃なので、見つけたらぜひ食べてみてくださいね。

参考:山形アンテナショップ「おいしい山形プラザ」