キユーピーは11月5日の「いいたまごの日」に合わせ、卵に関する調査結果をまとめた「たまご白書2017」を発表した。
卵に対する認識や食べられ方、トレンドを分析することで正しい知識の啓発や卵料理の楽しみ方を提案することを目的とするもので、約87%が卵好きな一方、コレステロールなどのマイナスイメージも一定の割合で存在することなどが分かった。同社では国内鶏卵の約1割を取り扱っており、今後も年次調査を発表していく予定。

「あなたは卵をどの程度好きですか」という質問に対しては、「とても好き」「やや好き」の合計が86.9%に達した。一方、「嫌い」「やや嫌い」合計は1.2%にとどまり、圧倒的多数が卵好きとなった。

また、「卵に対するイメージ」についての問い(複数回答)では、「栄養価が高い」「おいしい」のほか、「様々な料理に使用できる」がそれぞれ5割以上回答した。一方で、「コレステロールが高い」も27.6%に上り、健康に対するマイナスイメージが一定の割合で存在することが明らかとなった。

「卵について知っていること」についての問い(複数回答)では、「卵はタンパク質が豊富である」を選んだ人が72.4%と最も多く、さらに「卵のタンパク質は良質である」が33.1%、「卵はビタミン、ミネラルが豊富である」が28.3%と栄養について認知している人が約3割いることが分かった。

厚生労働省が14年3月に発表した「日本人の食事摂取基準」(15年版)では、食事から取るコレステロール量と各種疾病との関連が認められないことから、コレステロールの目標量が撤廃されている。しかし「卵を食べる頻度と血中コレステロール濃度に密接な関係はない」ということを知っている人は17.9%にとどまり、認知が十分に進んでいないことがうかがえる。

「普段の食事(家での食事、外食などすべて含む)で『卵料理』をどれくらいの頻度で食べていますか」という問いでは、平均で1週間に3.7回食し、そのうち約3割がほぼ毎日食べている。また、男女ともに年代が上がると平均喫食回数が増えている傾向がある。

「お弁当を作る際に入れたいと思う・実際に入れている卵料理としてあてはまるもの」の問いでは「卵焼き(だし巻き卵を含む)」が80.9%と最も多かった。また「お弁当には入れたいが入れていないもの」では、「オムレツ」(35.3%)、「卵サンド」「卵そぼろ」(各33%)が3割以上の回答となった。「お弁当に卵料理を入れたい理由」についての問い(複数回答)では、「お弁当の彩りがよくなるから」「簡単に作れるから」と回答した人が5割以上となった。

同調査は9月8~10日、インターネットで国内在住の20~69歳の男女2060人を対象に実施。調査結果は性年代別構成比と、本調査対象者出現率からウエイトバックを行い補正している。

◇日本食糧新聞の2017年11月13日号の記事を転載しました。