北海道キリンビバレッジは9月20日、苫小牧市役所で「北海道がん対策基金自動販売機」の除幕式を行った。すでに札幌市内の病院や室蘭市役所などで設置し、今回で道内72台目。同社は北海道のがん対策推進の基本理念に賛同し、同自動販売機の売上金2%を北海道がん対策基金へ寄付する。

本体のデザインはがん検診早期診断の啓蒙メッセージを掲示し、受診率向上を促進するデザインとしている。今回設置した苫小牧は今年4月に「苫小牧市がん対策推進条例」を制定。同自販機を通じて市民へ条例の理解促進と受診率の向上を目指している。

岩倉博文苫小牧市長は「苫小牧では死因の第一位ががん疾患となっている。本日は条例制定の意志に基づいて取組みを進める第一歩にしたい」と語った。北海道キリンビバレッジの明月岳人社長は「現地法人であるわれわれは地域の皆さんに支えられてきた。今回のような地域に貢献できる活動を通じ、北海道に恩返ししてきたい」と意欲を見せた。

◇日本食糧新聞の2017年10月6日号の記事を転載しました。