森永製菓は、ビスケットで「朝食シーン」の開拓に挑戦する。時間がない朝に、手軽に食べられ、食器の後片付けの必要がない、朝食代替ビスケット「麦のちからビスケット」3日発売し、朝食シーンに向け「朝ビス」を提案する。

「朝ビス」とは、朝に時間の余裕がない人に向けて、時間をかけずにしっかりと腹持ちがするビスケットを朝食代わりに食べるという意味を込め、同社が名付けた。食器に移す手間もなく、簡単にワンハンドで食べられるので忙しい朝の時短につながる。また、買い置きが可能だ。

同社が、ビスケット・クラッカーを1ヵ月以内に月1回以上購入した20~60歳代女性515人に、食シーンについての調査では、「3時頃」に次いで「朝食」という結果となり、すでに朝食にビスケットを活用している人が多くいることが分かった。

また、全国の20~30代の働く女性220人を対象に、朝食に関する意識・行動についての調査を行った結果、「朝食にはあまり時間をかけたくない」「朝はやるべきことが多く、どうしても朝食の優先順位が低くなってしまう」「朝食の準備~食べ終わるまでにかかる時間がわずか5分以内」など、働く女性は、朝食の重要性は認識しながらも、忙しい朝に、朝食をとることに課題が存在する実態が浮き彫りになった。

同社ではこうした背景を踏まえ、さらに近年のグラノーラの伸長要因の中に、朝食には手間を掛けずに素早く食べられるものが好まれるとことや、海外では「健康素材の朝食ビスケット」が、手軽さや気軽な健康感を求める消費者に人気があることから、今後は日本でも、食器の後片付けを必要としない「朝食ビスケット」の需要が見込まれると考え「朝ビス」を提案する。

「麦のちからビスケット」(写真)は、一日のスタートの忙しい朝食シーンに最適な、体にうれしい素材の全粒粉・オーツ麦・ライ麦・小麦胚芽を練り込み素材からくるざくざくした食べ応えと香ばしさ、飽きのこない優しい甘さを実現した。食物繊維7.7g配合。ヨーグルトと食べると腹持ちが2.5時間持続するという。14枚、参考小売価格300円(税別)。

◇日本食糧新聞の2017年10月6日号の記事を転載しました。