福岡の管理栄養士の大山加奈恵です。10月に入り、朝夕だいぶ冷え込んできましたね。秋は空気の乾燥も気になる季節です。
この季節に増えるのが、髪のパサつき、切れ毛、抜け毛といった髪の毛の悩み。皆さんの中にも「最近、髪の毛が広がってまとまらない」、「お風呂で髪の毛がよく抜ける」と感じている人はいませんか? 今回は体の中から健康で美しい髪を作るためにおすすめな旬の食材「さつまいも」を使ったレシピをご紹介します。

秋は抜け毛シーズン。美しい髪に生まれ変わるチャンスを逃さずに!

「秋になると抜け毛が増えるんだけど…」とお悩みの女性は多いのですが、季節によって、髪の抜ける量には差があります。秋は1年の中でも抜け毛が多くなる時期で、それには二つの理由があります。

<1>秋は夏のダメージが表面化する
夏は皮膚だけでなく、髪にとっても過酷な時季です。強い紫外線を浴びる、クーラーによる乾燥で髪や頭皮の水分が失われて髪が弱くなるなどのダメージが、秋になって時間差で出てくるのです。夏は皮脂や汗が多く分泌されるため、頭皮が汚れて、毛穴がつまりやすくなります。これも、秋の抜け毛や薄毛の原因につながります。

<2> 秋は毛が生え変わる
動物の体毛には夏毛と冬毛があります。冬に備えて夏毛が抜け、冬毛に変わるために、抜け毛が増えるのです。つまり、自然脱毛が多くなります。動物の毛皮が夏毛から冬毛に切り替わると思えば分かりやすいですね。

秋は抜け毛やパサつきがきになる女性が多いのです

抜け毛やダメージが気になるからといって、落ち込んではいられません!

秋の抜け毛の季節は美しい髪の毛を手にいれるチャンスです。この時期にヘアケアに力を入れて、冬にむけてツヤのある健康な髪の毛を手に入れましょう! 髪の量が少なかったり、傷んだりしてると年齢より5歳以上も老けてみられてしまいますよ。

内面からしっかりヘアケア。旬のおすすめ食材は「さつまいも」

健康な髪を育てるためには、栄養のバランスが大切です。

今からの季節に食べて欲しいヘアケア食材は、ずばり「さつまいも」。自然な甘さで、食事におやつにと取り入れやすいのも嬉しいですね。

夏のダメージを受けた髪をいたわり、冬の美しい髪を作るためにも、秋の味覚「さつまいも」を食べてください。

さつまいもは、メイン、副菜、おやつに大活躍の旬食材です

さつまいものヘアケアにいい成分をご紹介します。

ベータカロテン

体の中でビタミンAに変わるビタミンA前駆体。ビタミンAは皮膚の健康をサポートする栄養素なので、頭皮の皮脂バランスを調整して、頭皮の乾燥や皮脂の汚れ、つまりによる抜け毛を防ぎます。またビタミンAは高い抗酸化作用を持ち合わせており、皮膚や粘膜を丈夫に保ち、新陳代謝を促してフケや痒みといったトラブルを防いでくれます。

食物繊維

便秘になると体の新陳代謝が悪くなり、老廃物がたまります。その結果、頭皮に栄養が行き届かず、抜け毛や薄毛の原因になるのです。食物繊維は便秘の改善に効果的なので、新陳代謝を良くして、髪のトラブルを改善してくれます。

ビタミンC

亜鉛は髪の毛の健康をサポートするミネラルで、亜鉛不足になると発毛障害が起こります。ビタミンCは亜鉛の吸収を効率良くするため、抜け毛、パサつきを予防します。ビタミンCには、髪の毛を作る細胞の働きを活発にする作用もあります。

おやつ、おつまみに嬉しい♪秋の野菜&おさつチップス

食物繊維がたっぷりでヘルシーなので、たくさん食べてもOK! 手作りのおさつチップスレシピをご紹介しましょう。

子供さんのおやつに、お酒のおつまみに、そのままパリパリ。食べる手が止まりません。軽く砕いて、サラダのトッピングに使うのもおすすめですよ!

食物繊維たっぷり!手作りのチップスがとまらない〜〜♪[/

秋の野菜&おさつチップス

<材料2人分>
・さつまいも 200g
・かぼちゃ 60g
・れんこん 40g
・にんじん 40g
・揚油 適量
・塩 適量
・三温糖 適量
・カレー粉 お好みで
・青のり お好みで

<作り方>

  1. さつまいもは皮つきのまま薄切りにする。れんこんは皮をむき、輪切りにする。かぼちゃは種を除き、薄切りにする。にんじんは斜め薄切りにする。さつまいも、れんこんは変色を防ぐために、水にさらしておく。
  2. 1の水気をよく拭き取り、160度の油に1を入れて、浮いてくるまで揚げ、一度取り出す。揚げ油を180度に熱して、野菜を入れて薄いキツネ色になるまで揚げる。
  3. 2に塩、三温糖をふりかける。お好みで、カレー粉、青のりをふる。