社長のおすすめの一品を聞くシリーズ第2回目。「高校時代からいまだによく通っているお店なんです」と、ヒバリヤ・岸山和弘社長が紹介してくれたのは、そば処「鐘庵~しょうあん~」(清水三保総本店)。同店は現在、静岡県を中心に全国約40店舗を展開している。

おすすめの一品は、「特製カレーそば」(税込み650円)と「桜えびかき揚げ」(同350円)。「和風だしの利いた柔らかな味のカレーそばに、由比名物の桜エビかき揚げを乗せて食べるのがお気に入り」と話す。

ヒバリヤ・岸山和弘社長

岸山氏は、77年生まれ、静岡県静岡市清水区(旧清水市)出身。学生時代は、バスケットボール部に所属。高校卒業後は渡米し、アリゾナに1年間遊学した。

渡米の理由を「幼いころから稼業を継ぐことに抵抗はなかったが、当時はまだ遊びたかった」と笑いながら話した後、「アメリカは10年後の日本。商売をやる上で1度は見ておくべき」という恩師からのアドバイスもあり、将来的に必要だと感じたためだと本当の理由を答えてくれた。

実際に行って、「アメリカのスーパーマーケットは、町の憩いの場の中心として機能し、従業員たちもプライドを持って働いている」という点に日本との違いを感じたと言う。

帰国後、長野県にあるスーパーマーケットで1年間働いた後、ヒバリヤに入社。社長に就任し、今期で6期目となる。

趣味の釣りは、「主に御前崎からタイを狙って出船。釣果は最大75cmの真ダイなど。月に一度は仲間と釣りに行く」と話す。

最後に、今後抱く夢について聞くと、「今、地元清水区で農業法人を立ち上げ、トマト栽培などに取り組もうとしている。そのほかにも、食に関わる事業をより発展させていき“食で地域を豊かにする”を経営理念に邁進していきたい」と語ってくれた。ヒバリヤは、静岡県中部を中心に、関連会社を含む14店舗を展開するスーパーマーケット。

今期で設立40年を迎えた同社は現在、「おいしさ、楽しさ」をより一層感じられる売場とすべく、「Challenge50」をテーマに、設立50周年に向けた中長期経営計画に取り組んでいる。

【店舗紹介】
▽店舗=鐘庵・清水三保総本店▽所在地=静岡県静岡市清水区三保92-11▽営業時間=午前11時~午後11時(年中無休)▽電話=054・334・1151

◇日本食糧新聞の2017年9月11日号の記事を転載しました。