まだ夏バテを引きずっているたべぷろ編集部員・田中茂中です。私を含めた疲労を抱える人にぴったりの食材の一つが「くじら」です。調査捕鯨の副産物として出てくるのが鯨肉。このお肉の売り上げでも調査費用の一部をまかなっているのだとか。おいしく食べて貢献したいですよね。今回は、くじらをソフトクリームで食べるという、珍しい築地の食べ方を紹介します。

くじら料理ってどんなもの?

くじらの竜田揚げという食べ方は、給食で食べたことがある人もいらっしゃるかと思います。ベーコンと並ぶ定番の食べ方の一つですね。

私がいただいたくじらの竜田揚げは、一見鶏皮のような外見ですが、噛み締めてみると、しっかりと赤身らしい肉の味がします。マグロと牛の中間のような感じでしょうか。

他にもくじらの食べ方はさまざまで、揚げ物や煮込みはもちろんですが、刺身まで食べられるお肉です。

低脂肪・低コレステロール! 実はすごい鯨肉

日本は捕鯨国の一つ。昔から日本では貴重なタンパク源として親しまれてきたのが鯨肉です。

くじらという存在は知っていても、実際に食べてみたりした方は少ないかもしれません。もしくは、給食で食べたことはあるけれど大人になってしまった今では滅多に食べない…。

私もその内の一人なのですが、栄養面でも一般的なお肉と比べて、鯨肉はハイスペックです。たんぱく質が鶏肉よりも多く、カロリーが低いというダイエットにぴったりな食材でもあります。

他にも「バレニン」という疲労予防などの効果があるアミノ酸もくじらからはとれるんですね。鯨の筋肉の中にたくさん含まれているそうです。

ソフトクリームで食べる「くじら」成分

多種多様なくじら料理がある中で、実際にくじらの面白い食べ方を築地で味わってきました。

くじらを珍しい食べ方でいただける「築地 くじらのアイス屋さん」。その名の通り、鯨の仲卸直営の鯨料理専門店・鯨の登美粋が始めたお店です。

そこで販売しているアイスの一つが、「くじらアイス」。くじらのパウダーがかかったソフトクリームです。他では食べられないユニークな食べ方ですね。

粉末の正体は鯨のアミノ酸「バレニン」と黒ごまを混ぜたものとのこと。さすがにお肉が刺さっているというわけではないものの、鯨特有の成分をいただけるのは大変珍しいですね。

実際にいただいてみましたが、定番の濃厚なバニラに黒ごまの風味がしっかりしていました。「くじら入門」にぴったりかもしれません。

ぜひくじらを摂取して、疲労を吹き飛ばしながら秋を過ごしてみてはいかがでしょうか。