焼酎スタイリストyukikoです。日本酒、ワイン、お酒は好きだけれども、焼酎はあまり飲んだことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。「どのように美味しく飲んだらいいの?」……私がプロデュースしている焼酎イベントや女子会でも耳にする、そんな質問に今回はお応えします。興味のある方は、ぜひ実践してみて下さいね。

自分好みの飲み方を知ると楽しい、本格焼酎

「焼酎は日本酒やワインと比べて、アルコール度数が高い」……そんなコメントを女子会や焼酎イベントの冒頭で耳にすることがあります。確かに、一般的な焼酎のアルコール度数は25度です。日本酒やワインの15度前後のお酒よりは、たしかに強い……。

でも、焼酎は開栓したら、グラスに注いで色々な“割り方”ができるお酒です。皆さんは、焼酎の飲み方のバリエーションをいくつ言えますか?

基本は、ロック、水割り、お湯割り、最近では炭酸割り(ソーダ割り、焼酎ハイボールとも)も楽しまれている飲み方です。つまり、氷や水、お湯を加えることによって、もともとの25度からアルコール度数が低くなります。

また、焼酎の本場・鹿児島県では“前割り”という飲み方もあります。これは、焼酎を飲む前の数時間前に加水しておいて、事前に焼酎と水をなじませておく飲み方です。これによって、焼酎の角が取れ、口当たりが優しくまろやかになります。

なかには、氷や水などを入れずに、ストレートで飲む方もいらっしゃいますが、お酒が強い方、瓶詰めされたままの味わいを求めたい時の飲み方です。

焼酎の銘柄によっては、水割り向き、お湯割り向きのものもありますが、まずはコールド系が好きなのか、お湯割りが好きなのかを知っておくと、お店に行った時にも尋ねやすくなります。

鹿児島県奄美諸島では黒糖を使用した奄美黒糖焼酎が造られています

焼酎は“割る”文化のお酒。自分好みの割り方で楽しもう!

一般的な焼酎のアルコール度数は25度ですが、水やお湯で割る文化のあるお酒です。焼酎初心者さんは、まず焼酎をどのくらいで割ったらいいか迷いますよね。

焼酎文化のある九州地区には「ロクヨン」と呼ばれる飲み方があります。これは、焼酎を水やお湯で割る時のお酒の割合のこと。「ロクヨン」とは、焼酎6:水4のことです。アルコール25度の焼酎の場合、「ロクヨン」で割ることによって、日本酒と同じくらいのアルコール度数(15度)になります。

「焼酎ってアルコール度数が高いから」と今まで敬遠していた方も、もし日本酒やワインなどのお酒がお好きでしたら、「ロクヨン」を目安に焼酎にもチャレンジしてみて下さいね。

もし、お酒の弱い方は、焼酎5:水5にしてみたり、水やお湯で調整すると自分に合ったアルコール度数で楽しめますよ。

焼酎の美味しさは、割る順番もポイント

焼酎水割りを飲みたい時、皆さんは焼酎と水、どちらを先にグラスに注ぎますか? 焼酎文化のある地で受け継がれている飲み方です。こちらの順番を基本にして焼酎を注ぐと、ご自宅でも美味しい焼酎をいただくことができますよ。

・水割りやロック、炭酸割りなどのコールド系の場合
氷を入れたグラスに、焼酎を注ぎます。水割りや炭酸割りの場合は、あとから水を足していきます。

・お湯割りの場合
耐熱のグラスにお湯から先に注ぎます。焼酎はそのあとです。コールド系と順番が逆になるのがポイント。

コールド系も、お湯割りも焼酎を注ぐときにはゆっくり注ぎましょう。それだけでも味わいが変わります。すぐに実践できるポイントです。

焼酎は割り方もさまざま。自分の好みやその日の気分に合わせて、ぜひ美味しい焼酎を飲んで下さいね!