「カリーコリー」は、昼のみ営業するスパイスカレーの店。夜は、予約制レストラン「マルルエウルル2」で、フレンチベースの創作料理が楽しめる。一人のオーナーシェフが、昼夜で違う分野で腕を振るうスタイルで、いずれもファンを獲得している。同店のカレーは、ウサギの顔形にしたターメリックライスを盛り付けているのが特徴。どこから食べようかと迷う、キュートな姿が評判を呼んでいる。

「最初は、普通にご飯を盛っていましたが、買い物中に型を見つけて『これを使ったら面白いな』と。常連さんにサプライズで出したら、『私も』という人が続出し、全部これで出すことにしました」と、昼はカリー職人のスリランじゅんやさん。

ご飯はジャスミンライスと白米を半々でブレンドし、ターメリックと塩、少量の油を加えて炊飯。型に入れると、1人前約180gのちょうどよい分量になる。

顔の表情は、緑・赤・オレンジの3種類のピーマンとカカオニブで表現。目鼻の配置は、定位置を決めずに感覚でぱっと置くことで、自然に1品ずつ違う顔になるとか。オーダーした人の雰囲気に似ていると言われることも多いそうで、毎回違う表情に出合えるのも楽しみだ。

大阪ではスパイスカレーの店が増加し存在感を出しにくいジャンルだが、“かわいいウサギ”は認知度アップに大きく貢献している。

●店舗情報
「カリーコリー」 大阪市西区江戸堀1-19-2

◇外食レストラン新聞の2023年2月6日号の記事を転載しました。