あの国技館名物を缶詰で再現。国分首都圏は日本相撲協会の公認を受け、自社オリジナル商品として「国技館焼鳥『鶏つくね』たれ味」を開発。8月22日から、小売業向けに新発売する。両国国技館の自家製焼き鳥は大相撲観戦のお供に欠かせず、冷めてもおいしく食べられるため、土産物としても人気が高い。秘伝のタレと独自の製法で味付けし、国技館の地下で焼き上げているのは有名な話だ。

国分首都圏は国技館サービス監修のもと、国技館仕様のタレと鶏つくねを使って商品を開発。「あの味を国技館以外でも楽しみたい」といったファンのニーズに応える。内容量45g(鶏つくね5個入り)、小売価格324円(税別)。

日本相撲協会はコロナ禍を契機に、入場料収入に依存し過ぎない収益構造を模索し、食品など物販の強化を目指していた。一方、国分首都圏は「首都圏エリアらしさ」を打ち出せるオリジナル商品の強化を推進しており、開発に向けた両者の思惑が一致した格好だ。

6月29~30日、国分グループが東京・サンシャインシティで開催した「首都圏・関信越エリア展示会」では「日本相撲協会公認商品」を前面にPRしつつ、8月の発売を前に商品を初披露。試食を交えて特徴や開発経緯などを紹介し、来場した小売バイヤーの注目を集めていた。

◇日本食糧新聞の2022年7月1日号の記事を転載しました。