キッズ食育マスタートレーナー、子どもの食育料理研究家の増田陽子です。「肉詰め椎茸を作る」と聞くと、手間がかかるイメージがあり、なかなか平日の夜ごはんに作ろう!と思えないかもしれません。でも今回ご紹介するレシピだと簡単に作れますよ。しかもフライパン1つで、付け合わせの野菜まで15分あれば作れるので、1品で栄養バランスも整います。働くママにおすすめのレシピです!

こねない・詰めない肉詰め椎茸

【材料】(4人分)
豚ひき肉 300g
椎茸 6〜8個
ブロッコリー 1/4株(約100g)
なす 2本
塩 少々
胡椒 少々
片栗粉 大さじ1
酒 大さじ2
●醤油 大さじ1・ 1/2
●みりん 大さじ1
●砂糖 小さじ1

【作り方】
1.椎茸は軸を切る。ブロッコリーは小房に分け、なすは乱切りにする。豚ひき肉のパックを開け、塩・胡椒・片栗粉を半量振る。小さなボウルに●の調味料を入れて混ぜる。

2.フライパンに(1)の調味料をかけた面を下にして入れ、手で押しながら直径18cm程度、厚さ1.5cm以下の平らな丸型に整え、塩・胡椒・残りの片栗粉を全体的に振る。(1)の椎茸を均等に並べて、ギュッと押し込む。

写真のフライパンは26cmのものを使用しています。焼くと肉が縮むので、椎茸が肉からはみ出さない方が見た目良く、また剥がれにくくなりますよ。

3.フライパンに蓋をして中火にかけ、パチパチと肉が焼ける音が聞こえてきたら3分加熱し、裏返す。

裏返すときはフライパンより一回り小さいお皿かフライパンの蓋をしたままフライパンごと逆さにしてからフライパンに戻し入れるとやりやすいですが、この時にフライ返しで切り分けて裏返してもOKです。

4.周りに(1)のなす・ブロッコリーを入れ、酒を振りかけ、再び蓋をして3分、火が通るまで焼く。蓋を取り、●を回しかけ揺らしながら水分を飛ばす。器に盛り、食べやすい大きさに切る。

こねる・詰める手間をなくすだけで本当にラクになる!

たくさんのアレンジができて子どもが食べやすいひき肉料理は、ママの味方ですが、こねる作業が入るとボウルを洗う手間がかかるし、丁寧に一つひとつ詰めて成形する作業も思いの外時間がかかります。

パックから出して椎茸をギュッと押して作る肉詰め椎茸。出来上がったものを食卓にそのままのせて切り分けるのも楽しいです。椎茸も焼くと、煮たときとは違った香ばしさも加わり、椎茸の苦手なお子さんでもお肉と合わせることでより食べやすくなります。

付け合わせの野菜は今回はなすとブロッコリーにしましたが、アスパラやインゲン、スナップエンドウ、薄めに切った人参など、2〜3分で火が通る野菜なら何でも良いです。トマトが好きならお皿にトマトを添えても彩りがよくなります。その時、家にある野菜で試してみてくださいね。

【働くママへのエール】作り置きに追われなくても大丈夫

作り置きに追われることはありませんか? 休日に少し作り置きしておいて、平日に食べるおかずがあると安心です。その一方で休日は休日で子どもとおでかけしたりと、忙しい休日で作り置きできなかった…ということもありますよね。

また本当はママだってゆっくりしたいのに、料理に追われて休日なのにゆっくりできなかった、ということもあると思います。

こねるようなひき肉おかずは作り置きしておく、ということが多いと思うのですが、作り置きできなかったとしても今回のレシピだとササッと作れるので、作り置きに追われなくて大丈夫です。平日、お仕事から帰ってパパっと作れて野菜もしっかり摂れる夕食を、家族で食べてくださいね。

(キッズ食育マスタートレーナー・子どもの食育料理研究家 増田陽子 @yokomsd)