淡泊な鶏胸肉に甘酸っぱいタレをからめたチキン南蛮は、蒸し暑さで食欲が落ちてくるこれからの季節にもおすすめのメニューです。今回はチキン南蛮作りにかかるいろいろな手間を省略したフライパン1つで作るお手軽レシピと、同時並行で付け合わせと味噌汁もできるワーママ向けの15分献立をご紹介します。

【主菜】目玉焼きトッピングのチキン南蛮

【材料】(3人分)
鶏むね肉 1枚
片栗粉 適量
卵 3個

<甘酢タレ>
かんたん酢 大さじ2
しょう油 小さじ2

<マヨソース>
たまねぎ 1/4個
マヨネーズ 大さじ2
砂糖 小さじ1/2
レモン汁 小さじ1/2
塩コショウ 少々

【作り方】
1. たまねぎはみじん切りにして水にさらす。
2. 鶏胸肉は薄めにそぎ切りにして、片栗粉をまぶす。

3. フライパンにサラダ油を入れて熱し、目玉焼きを焼いて皿に取る。
4. 同じフライパンにサラダ油を足して(2)を両面こんがりと焼く。
5. 混ぜ合わせた甘酢タレを回しかけて絡める。

6. (1)の水気を絞ってマヨソースで和える。
7. (5)を皿に盛り付け、(6)をかけて目玉焼きをのせる。

たまねぎはマヨソースで和えると水分が出てきますので、食べる直前に仕上げましょう。

【副菜&汁物】お鍋1つで茹で野菜&なめこの味噌汁

<茹で野菜>
【材料】(3人分)
キャベツ 1/6個
きゅうり 1/2本
水 500ml
市販のドレッシング 適量

<なめこの味噌汁>
【材料】(3人分)
なめこ 1パック
乾燥わかめ 大さじ1
キャベツの茹で汁 適量
合わせ味噌 適量

【作り方】
1. キャベツはざく切り、きゅうりは輪切りにする。
2. 鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら(1) を入れて1分ほど茹でる。

3. 網じゃくしですくって冷水にひたしてから水気を絞り、お好みのドレッシングで和える。
4. 残った茹で汁になめこを入れて再沸騰したら、味噌を溶き入れる。
5. 乾燥わかめを入れて少し置いてから器に盛り付ける。

フライパン1つで時短!

チキン南蛮と言えば、鶏肉に衣をつけてこんがり揚げたものを甘酢ダレに漬け込み、みじん切りしたたまねぎとゆで卵を和えたタルタルソースを、たっぷりかけたレシピが代表的ですね。

食べ応えがあって食べ盛りの子ども達が喜びそうなメニューですが、忙しいワーママにとっては、揚げ物もタルタルソース作りも晩ごはんの準備にはハードルが高いもの。そこで今回は、チキン南蛮にかかるいろいろな手間を省略してみました。

まずはタルタルソース!ゆで卵作りは省略して、みじん切りしたたまねぎをマヨソースで和えたものをお肉にかけて最後に目玉焼きをトッピングしました。卵はやや半熟に仕上げることでチキンとマヨソースとも絡みやすくなり、美味しく食べられます。

1つのフライパンで先に目玉焼きを作ってから、チキンを焼くので調理器具を洗わず時短で進むのもポイントです。

また、南蛮酢はかんたん酢としょう油を調合するだけで酸っぱすぎたりする失敗も防げて、まさにかんたんに味が決まりますよ!たまねぎはマヨネーズで和えると水分が出てくるので、食べる直前に和えましょう。

味噌汁は野菜の茹で汁を活用!

主菜のチキン南蛮の付け合わせには千切りキャベツが定番ですが、大人にはうれしいシャキシャキ食感も、生野菜が苦手なお子さんなら口の中がモソモソとしてより食べにくく感じてしまいます。

そこで今回は、かさが減ってお子さんでも食べやすいように、茹でたキャベツと彩りにきゅうりをプラスした茹で野菜を付け合わせにしました。千切りキャベツのサラダとは違い、茹でキャベツならざく切りで良いので準備も手軽です。

また、ほうれん草のようにアクが多い野菜ではないので、茹で汁はそのまま味噌汁に活用してしまいましょう!サッと洗ったなめこと乾燥わかめは、どちらも包丁不要の具材なので鍋に入れるだけですぐに仕上がります。

【働くママへのエール】加熱調理は順番が大事!時短で満足のチキン南蛮献立

今回はフライパンと鍋を使って2つのコンロで順番に調理しながら進められる時短献立をご紹介しました。

チキン南蛮は目玉焼き→チキンの順に焼けば洗わずそのまま使えますし、あらかじめフライパンも温まっているので焼き物調理が早く進められます。

付け合わせの茹で野菜と味噌汁も同じ鍋を使い、野菜の茹で汁を活用するので味噌汁用にもう一度湯を沸かす手間も省けて時短につながります。

主菜のチキン南蛮と副菜の茹で野菜、そしてご飯をワンプレートに盛り付けました。ワンプレートはお子様ランチのようで子ども達のテンションもあがります。また洗い物が少なくて済むのもワーママにはうれしいポイントですね。

梅雨時期は食欲も落ちてきますが、野菜もお肉もしっかり食べて元気に過ごしましょう。

(フード&テーブルスタイリスト 渡辺有子 @happytable_w