知っておきたい夏の卵の扱い方!食中毒予防のポイントを管理栄養士がアドバイス
こんにちは。九州・佐賀&福岡から世界に向けて、健康情報を届けたい管理栄養士の大山加奈恵です。夏場は1年のうちでも特に、食中毒予防がいっそう重要な季節です。気温や湿度が高くなる夏は、サルモネラ菌やカンピロバクターなど細菌性の食中毒が増えてきます。実は常備食品として便利でおいしい「たまご」ですが、食中毒の原因にもなるのです。
今回は、食中毒が気になる今の季節だからこそ知っておきたい、たまごの保存方法や使い方について説明します。身近な食材だからこそ、取り扱うポイントをしっかり覚えて、家族の健康を守りましょうね。
シーン別の卵の取り扱いをチェック!ポイントは温度と時間
「たまご」は良質なたんぱく質、ミネラル、ビタミン、脂質をバランスよく含む栄養価の高い食材です。管理栄養士の立場としても毎日の献立に取り入れてほしいのですが、この時期に気をつけてほしいのがたまごの取り扱いです。栄養価が高いということは、食中毒を引き起こす菌にとっても最高な環境ということ。
取り扱いが悪いと食中毒を引き起こすということを認識してくださいね! たまごの取り扱い方のポイントをまとめたので、しっかり読んで安全に食べましょう。
<卵を買うとき>
・卵はきれいで、ひび割れのない、新鮮なものを購入しましょう。
・賞味期限を確認して購入しましょう。
<家庭で保存するとき>
・持ち帰った卵は、すぐに冷蔵庫に入れましょう。
・卵の保管は、10度以下が目安です。
<下準備するとき>
・卵や卵の中身を入れたボウル等の容器・器具は使用した後よく洗うようにしましょう。その後、熱湯消毒するのがお勧めです。
・卵は、料理に使う分だけ、使う直前に割って、すぐに調理しましょう。
<調理するとき>
・料理を途中でやめてそのまま室温に放置すると危険です! 途中で調理をやめるような時は、冷蔵庫に入れましょう。再び、調理をするときは、もう一度、十分加熱しましょう。
・十分加熱しましょう。卵黄も白身もかたくなるまで加熱するのが目安です。(中心温度75度以上で1分以上)
<食事をするとき>
・2時間以内に食べましょう。
・卵かけご飯、すき焼き、納豆など、卵を生で食べる場合には、殻が割れていたり、ひび割れした卵は使用せず、食べる直前に殻を割るようにしましょう。
・老人、2歳以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している人等に対しては、生卵(うずらの卵を含む)は避け、できる限り十分加熱した卵料理を提供してください。
・温かく食べる料理は、温めて(65度以上)。冷やして食べる料理は冷やして(10度以下)。
<残ったら>
・残った卵料理は、時間が経ちすぎたら、思い切って捨てましょう。
レンジで簡単!茶わん蒸しのレシピ
【材料】(2人分)
<卵液>
卵 1個(50g)
めんつゆ(2倍) 小さじ2
昆布茶 4g
水 200ml
えび 2尾
A 水 大1
A 片栗粉 小1
鷄むね肉 50g
白だし 小さじ1
かまぼこ 1cm
青菜 1束
塩 少々
こしょう 少々
【具材の下準備】
鶏肉は細切りにし、白だしをまぶして下味をつける。えびは殻をむき、背ワタを取り、Aをまぶして臭みを取る。しいたけは石づきを取り、1/4のそぎ切りにする。かまぼこは半分に切る。青菜は3cm幅に切る。
※ポイント
鶏肉の下味をつけると、うまみが引き立ちます。えびの下処理は臭みを取るために、しっかりやりましょう。
【作り方】
1.ボウルに卵と卵液の材料を入れて混ぜ合わせ、ザルで濾す。こした卵液は1人分につき大さじ1ずつを取り分け、器に注ぎ入れ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(200W)で4分加熱する。
※ポイント
ふんわりラップをかけるのがポイントです。ピッタリすると、爆発することがあるので注意しましょう。
2.卵液が固まりかけたら具材をのせ、具材を入れ、取り分けておいた卵液をかける。再度、電子レンジで1分加熱する。
※ポイント
レンジの出力によって加熱の強さが違うので、初めは少なめの時間でタイマーをして、様子を見ましょう。
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。