みなさーん!見てください、このゴージャスな料理を。これ、ほとんどオーブン任せのお手軽料理。で、私は悠々自適♪ ジェイミー・オリヴァー先生、万歳!
……というワケには行きませんでしたが、なんとか料理は完成しました。ジェイミー・オリヴァーの「牛すね肉の粒マスタード煮」後編は料理編です。「パパッと仕込んで、後はオーブン任せ」というジェイミーの言葉を信じ、たべぷろ編集部員Sが挑みました。

役者はそろった!あとはパパッと仕込むだけ!?

前回、苦労して得た牛骨。ジェイミー師匠のようにフライパンに直接放り込むことはせず、下茹でしたところまでお伝えしました。

前回の記事はこちら
あこがれの海外料理番組レシピを作ってみた!カリスマ料理人の「食材5つでおいしい料理」

ここからが本番。ゴールは肉を頬張り、煮汁を吸いながら「it’s so…so good」というジェイミー師匠のうっとり顔です。

※赤い字の「」内は我が師匠、ジェイミー・オリヴァー先生のお言葉です。

1.肉は5センチ角、ニンジンは肉と同じ大きさに。

「長時間煮込むので大きい方がいいんだ。小さすぎると溶けてなくなっちゃうから」

玉ねぎは縦に等分にして「花びらのように」ばらばらに崩す。

「カラフルなのが大好きなのさ」というジェイミーの指示通り、紫玉ねぎも投入。

2.強火にかけたフライパンに骨と肉を入れ、塩一つまみ、こしょうたっぷりをファサー。

「油はいらないよ!肉の脂だけでいいんだ」

肉がフライパンに乗りきらないので私は2回に分けました。

肉に焼き色を付ける。裏返して反対側にも焼き色を。

「いい感じ!」

注:ジェイミーの塩「ひとつまみ」は「ひとつかみ」に見えます。勇気のない編集部員Sは普通にひとつまみ。

3.オーブン調理ができるキャセロール鍋にオリーブオイルをドバァーと垂らしたら、ニンジンを入れます。

「かるく煽ったら、ほぐした玉ねぎも入れて」

4.焼き色を付けた鍋に肉を足し、上に骨を乗せる。ドーン!

「骨!Oh,Yes!!」

5.ウスターソースを瓶からドバァー、粒マスタードをスプーンでドカ!ドカ!

「このコンボですべての味が調和するんだ」

熱湯800mlも投入。

「ひたひたになる程度でいいよ!」

レシピ通りに行くと、ウスターソースは120ml、マスタードは小さじ大盛り2杯。小心者の編集部員Sはきちんと量りました。

6.160度に熱したオーブンに鍋ごと入れ、4時間煮込み続ける。オーブン様、後は頼みます!

鍋、重!!ぎっくり腰に注意です。

中間報告 鍋の中を確認してガーン!!

さて、2時間たって不安になってきた編集部員S。だって、外からだと何にも見えないのです。ちょっと覗いてみることに…。

(再び)鍋、重!熱いからやけどにも注意です。ひっくり返したら大惨事。

え?なんか、ジェイミーのと違う…。ていうか、入れた時とほとんど変わってないけど。鍋が違うから?うちのオーブンのせい?

いろいろ考えたところで、もう後には引けません。蓋を閉め、オーブンへ戻します。引き続き頼みます、オーブン様!

そわそわすることおよそ約3時間、ドキドキしながら鍋を取り出すと……。

苦労は報われるのか?子どもたちの反応は

お~なんかそれっぽくなってます!ぐつぐつ音がして、いい匂いがします~!

「Smells amazing!ビューティフル!まるで天国だ!」

肉はほろっほろ、ほんの少しの圧で崩れます。じっくり煮込んだニンジンと玉ねぎは甘く、粒マスタードとウスターソースのみの味付けとは思えない奥深い味わい…(うっとり)。

「テーブルに出すときはスプーンも忘れずに!だって煮汁が最高なんだ」

納得!とっても濃厚なので、パンに浸して食べるくらいがちょうどよい感じです。

「おいしー!お肉、柔らかーい!」と、ほっぺをおさえる5歳娘。「うま、うま。おいち」と、にっこりする1歳9か月の息子。苦労したかいがありました(涙)。

ちなみに、紫玉ねぎは煮込むと紫ではなくなる(ほぼ普通の玉ねぎのようになる)ので、料理中の目の保養(カラフルさ)を求めない限り、普通の玉ねぎで十分だと思いました。

骨髄はすっかり溶け出しました。「ほら、向こう側が見えるよ!」byジェイミー

おいしく食べた後は… 食後の労働もしっかりあります♪

せっかくなので、付け合わせのサラダは若かりし頃のジェイミーのレシピ本『ジェイミー・オリヴァーの きれいになろうヘルシーごはん』から「クリスピーパンチェッタ、パルメザン、ポーチドエッグのブレッドサラダ」を作りました。

しかしなんだろう、この疲労感……。はっきり言って、大掃除とかDVD鑑賞とかいう余裕も優雅さもなかったな。鍋が地獄のように熱くなっているので、出し入れが命がけでしたしね。

さて、最後にもう一つご報告したいことが……。

白かったフタの裏が…

ということで、食後の鍋洗いも合わせて、今回のレシピの総合評価は以下でした!ご参考までに。

垂涎度 ★★★★★
SNS映え度 ★★★★☆
料理の手軽さ ★★☆☆☆
食材の揃えやすさ度 ★☆☆☆☆
エンターテインメント度・イベント性 ★★★★☆