フランス北西部ノルマンディー地方在住のトラベルコーディネーター小川裕子です。
4月25日に学校がバカンスに入ったノルマンディーのスイス地区—Suisse Normandeでは、美しいオルヌ川渓谷でボートを楽しむ方からパラシュートで空中散歩を楽しむ方など観光客が多くいらっしゃっています。
お天気が良くなるとバーベキューを家族揃って楽しむ方が多く、スーパーでも「バーベキューメニュー」がずらりと並びます。今回はノルマンディーの家庭で親しまれているバーベキューの定番「カマンベール焼き」をご紹介いたします。

ノルマンディーの小さな村から生まれたチーズ「カマンベール」

日本で、というより世界で一番知られているノルマンディーの名産品といえば、「カマンベールチーズ」ではないでしょうか。この「カマンベール」、名前は、ノルマンディー地方オルヌ県にある小さな村「カマンベール村」に由来しています。

ノルマンディーの人々の食卓には、「チーズ」は欠かせないメニューの一つ。我が家はイベント（復活祭やお誕生日会など）があるごとに義理家族が揃って食卓を囲む機会が多いのですが、メインメニューの後に必ず「数種類のチーズ」が出てきます。

そして夏場によく行うバーベキューでは、「カマンベールをバーベキューで焼くと美味しいのよ」と教えてもらい私も試してみました。

バーベキューでのカマンベール、美味しい食べ方

まずは好みのカマンベールチーズを１つ準備し、バーベキューのやる日の朝に冷蔵庫から出しておきます。こうすることで熟成が進みます。夕方バーベキューの準備をするころには、外側から触っても柔らかさが分かるほどになっておりました。

準備は至ってシンプル。容器である木箱の中にそのままカマンベールチーズを入れてアルミホイルで包むだけ。そしてこのアルミホイルで包まれたものを、終わった後の余熱がまだ残っているバーベキューの器具の中にそのままポンと入れます。

入れておく時間は、人それぞれ好みがありますが、私は初めての試みだったので１５分程度入れておきました。

トロトロのカマンベール、お味の方は？

さて１５分後に取り出して開けてみると、アルミホイルからこぼれ出るほどのトロっとしたカマンベールが出来上がっておりました。カマンベールがスープになったようなトロトロ感、スプーンですくいながら食べてみることに。

普段の食卓では食後のチーズはほとんど食べない私ですが、カマンベールチーズのコクのある味が止まらず、丸ごと１個完食してしまったほどとても美味しかったです。

ひとつ注意点があるとすれば、カマンベールの木箱からあふれ出てくるほどなので、準備段階では２重・３重にアルミホイルを巻いておくことをお勧めいたします。

日本は皆様ゴールデンウィーク、ご家族でバーベキューを楽しまれる機会も多いかと思います。おつまみとして、またワインにもあう１品ですので、ぜひお試しくださいませ。