ロイヤルフードサービスが展開するファミリーレストラン「ロイヤルホスト」では、7月初旬にかけて、東カナダ、プリンス・エドワード島州政府観光局協賛「オマール海老&ステーキフェア」を開催している。

プリンス・エドワード島というと、日本では「赤毛のアン」の舞台として有名だが、北海道と似た広大な景色が広がる食材が豊富なグルメの島でもあるのだ。

このプリンス・エドワード島やカナダ東海岸から届くオマールエビを串に刺してグリルした、特別感のあるスタイルで提供する。また、アンガスサーロインステーキやムール貝と組み合わせたメニューなど、プリンス・エドワード島の雰囲気が味わえる全7品のメニューで展開する。

ロイヤルホストでは、1980年代から「海外料理フェア」を開催しているが、同社では自由に海外渡航できない今だからこそ、海外の料理や非日常的な「食」へのニーズが高まっている、と捉えているという。

外食を控えている消費者が多い今、それでも店に足を運んでくれるのは「○○が食べたい」という「目的来店」のお客だ。まだあまり認知されていない異国のグルメというのは、「一度食べてみたい」としてお客を呼び込む力がありそうだ。

昨年、松屋が鶏肉をガーリッククリームソースで煮込んだジョージア国の郷土料理「シュクメルリ」を発売したところ、大きな反響を呼び、メニュー復刻したという成功事例もある。海外の食文化は、メニュー開発のヒントになるのではないだろうか。

◇外食レストラン新聞の2021年3月号の記事を転載しました。